中2 理科 生命を維持するはたらき「唾液のはたらきを調べよう」【実践事例】(名護市立名護中学校)
名護市立名護中学校
知花 智子教諭・深谷 知明教諭
ロイロノート・スクールを活用して、 実験の考察を深め、自分の考えを論理的に伝える力を育てます。
唾液のはたらきを調べる実験を行いました。
まず、基礎実験を確認した上で、ペア学習で唾液のはたらきについて予想を行います。実験手順の動画を確認し、今回使用するヨウ素溶液とベネジクト溶液の性質を確かめる基礎実験を行いました。デンプンとヨウ素溶液、糖とベネジクト溶液の反応の様子をロイロノート・スクールに記録します。
次に、これまでの学習からデンプンに対する唾液の働きを予想し実験を進めていきます。結果と基礎実験の比較からわかったことをペア学習で考え、考察をまとめて提出箱に提出して発表します。生徒自身が行った基礎実験データを、科学的根拠(分析して解釈しまとめたもの)として用いることで思考を深め、自分の考えについて筋道を立てて説明し、伝えることができました。
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ロイロノート導入のメリット
「カードを作る、カードをつなぐ、プレゼン完成」の簡単な操作で考えを整理し、他者にわかりやすく伝えることができます。
これまでの学習内容を、自分自身が残した映像で振り返ることで追体験ができます。
提出箱を活用することで生徒同士の考えを比較し、共有できます。
学習の理解度に応じて、ヒントカードを使い分けることで、個別対応ができます。
実践の目標
これまでの実験を通して、指示薬の性質などの基礎的基本的な知識・技能を身につける。
ロイロノート・スクールに集まった情報を整理、比較、類推して活用することで、唾液のはたらきについて科学的根拠をもとに生徒自身の考えをわかりやすく他の生徒に伝えることができる。
実践の場面
1. 基礎実験を確認する
提出箱に提出したヨウ素溶液とベネジクト溶液の基礎実験データの動画や静止画をモニターで確認することで、これから行う実験に必要な基礎条件を揃える。実験手順も同時に振り返り、安全確認を行う。
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2. 唾液のはたらきを予想する
ペア学習で唾液のはたらきについて予想を行う。ワークシートに記入した予想をロイロノート・スクールのカメラ機能で撮影し、予想カードをつくる。予想の欄を黒線で縁取りしておくと枠線に合わせることで写真を撮りやすくなる。作成したカードを提出箱に提出し、全体で予想の確認を行う。
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3. 実験手順の動画を確認し、実験を行う
あらかじめロイロノート・スクールで作成した実験操作動画を見て実験方法を確認し、見通しをもたせる。重要なポイントは、書き込みながら説明できる。
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4. 実験結果を写真と動画で記録する
1班4名で実験を行う。Aデンプンと唾液、Bデンプンと水の対照実験の結果を、静止画や動画でロイロノート・スクールに記録する。説明書きを加えたり、工夫しながら撮影している様子がみられた。
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5. ペアで考察し、考えを整理する
ペア学習で、実験結果と基礎実験データを比較する。Aデンプンに唾液を加えたものと、ヨウ素溶液とベネジクト溶液との反応、そして、Bデンプンに水を加えたものとヨウ素溶液とベネジクト溶液との反応から、唾液の働きを静止画や動画のカードを作って繋げ、考察を行う。考えをまとめたカードを提出箱に提出する。
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6. まとめた考えを発表する
提出箱に提出した考えを2グループが発表する。考えがまとめづらいグループはヒントカードを使うことで、それぞれの進度に合わせて発表の準備ができていた。
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