中3 数学 センター試験を解いてみよう【実践事例】(金蘭千里中学校)
金蘭千里中学校
谷垣 諭志教諭
センター試験の問題の解法をグループ内で話し合い、ロイロノート・スクールで解説を作成することで解くだけでは得られない深い学びを実現します。
センター試験を実際に体験してもらい、大学受験時に必要となる学力レベルを実感してもらいます。そのために、将来自分たちが受けるテストを、今の段階でどれだけできるか、クラスメートと協力しながら解いてみるという授業を行いました。
まず、教師から全生徒機に問題を配信します。まずは10分ほど、自分の力で考えて解く時間を持ちます。解いた問題を他の生徒に解説するために、わかりやすく説明できるよう解いた内容を図などを使って、ロイロノートのカードに書き込みます。その他にも、紙に書いた解説を写真に撮って作成するなどして、解説カードを作成しました。
そして、5~6名ずつのグループに分かれ解法を話し合い、良い解答と思われるものを各自持ち寄って代表生徒機に送信します。代表の生徒はまとめて教師に送信します。全グループの解答を一覧表示し、全員で確認します。それから、生徒の解答を見ながら、PDF化された教師用の解説を使って解説を行います。
ロイロノート導入のメリット
グループ内の生徒一人ひとりが考える→グループで話し合い、考えを一つにまとめ、班としての発表をする→各班の考えを一覧することができ、自身の解答と比べることができます。
これらが実現できるのはロイロノートを使用してこそだといえます。
実践の目標
協同的に学ぶことで、互いに刺激を受けながら、モチベーションの向上につなげる。
中学三年生という時期ながら、既存の知識でセンター試験も解けるということを肌で感じてもらう。
実践の場面
1. 問題を自分の力だけで解いてみる
PDF化したセンター試験問題の一部を全員の生徒機に配信する。生徒は送られてきた問題を、まずは10分ほど、自分の力で考えてみる。その際、どう解説するかということも念頭に置きながら解いていく。
2. 解説を作成する
人にわかりやすく説明するために、解いた内容を図などを使って、ロイロノートのカードに書き込む。その他にも、紙に書いた解説を写真に撮って作成するなどして、解説カードを作成した。
3. ディスカッションを行う
5~6名ずつのグループに分かれて解法を話し合い、良い解答と思われるものを各自持ち寄って代表生徒機に送信する。代表の生徒はまとめて教師に送信する。
4. 各グループの解答を確認する
全グループの解答を一覧表示し、プロジェクターに投影しながら全員で確認する。時間があれば一人、代表で前に出て解説をしてもらう。
5. 教師が解説をする
生徒の解答を見ながら、PDF化された教師用の解説を使って解説を行う。
6. 解説を配る
各グループの発表された解説カードを全生徒に配信する。
教師用の解説は、プリントとして配布し、ノートに貼っておくよう指示した。こうしておくことで、いつでもフィードバックができるうようにしておいた。