中3 英語 Extensive Reading2 The Wisest Man in The World【実践事例】(古河市立三和北中学校)
古河市立三和北中学校
近松 香織教諭
ロイロノート・スクールを用いて、発音を録音することで、自主的に音読練習をするようになり、長文のリーディング力がアップします。
英語の物語を音読し、登場人物の心情や様子、場面の状況などを読み取ります。
本文の場面をレゴで表現し、ロイロノートで撮影します。グループで話し合い、撮影した場面を物語の展開に合わせて並べかえ、動画を作成します。動画を見ながらセリフ、ナレーションを作成し、オリジナルのシナリオを仕上げます。シナリオを動画に録音し、それを聞きなおすことで発音が意識されるので、長文のリーディング力を上げることができます。
ロイロノート導入のメリット
撮影した場面を、生徒たちは物語に合わせて入れ替えをしながら、動画に構成することができました。物語全体の構成を把握する力が養われるとともに、接続詞や指示語などの使い方を理解することができました。
また、必要に応じて再撮影や追加撮影などを行い、より物語の読解と表現、InputからOutputを深めることができました。ロイロノートでなら、撮影した場面の入れ替えが容易にできるので、話し合いもスムーズに進みました。
できあがった物語に、自分たちで作成したセリフを録音する際、教科書の文を使ったりオリジナルのセリフを考えたりしました。事前にレゴでの再現やロイロノートでの物語作成などを通して物語の読解が深まっていたので、セリフを作成するというOutput活動ではより高い表現活動が展開されました。録音したものを聞くことで、聞く力や主体的な音読練習も生まれました。
実践の目標
物語の場面をよく読み、登場人物の心情を考えながらセリフを録音することができる。
実践の場面
1. 教科書を読む(音読練習)
グループごとにReading leaderを決めて、音読練習をする。
Leaderを中心として、Group reading→Following reading→Shadowing readingを行う。
音読が終わったら必ずお互いを英語でほめ合うようにすることで、雰囲気を高める。授業の最後に、自分たちで作成したシナリオを読むという課題を与えることで、生徒に主体的な音読練習をさせる。
2. 場面を再現する
グループで、登場人物の心情や様子、場面の状況などを本文から読み取り、それらをレゴを使って再現した。再現するために、生徒は繰り返し本文を読み、その内容について話し合いをする必然性が生まれる。また、レゴを活用することで、何度も作り直しができるので、読解力と表現力が深まる。
3. レゴを撮影する
ロイロノートを活用して作成したレゴを撮影する。
撮影したレゴが場面を正しく再現しているかどうか、本文と照らし合わせて確認する。
4. 撮影した場面を構成する
グループで話し合いをして協力しながら、撮影した場面を物語の展開に合わせて並べかえる。
さらに、物語を再考し、撮影しなおしたり、撮影した場面を比較したりするなど、比較検討をする。
5. 撮影した場面を見ながら、セリフを作成する
できた動画を見ながら、場面や登場人物の心情を考えたセリフ、ナレーションを作成し、自分たちのオリジナルのシナリオを仕上げる。
6. 登場人物のセリフを録音する
場面や登場人物の心情を理解し、登場人物のセリフやナレーションを気持ちを込めて読んで録音をする。セリフは教科書のセリフだけでなく、オリジナルのセリフを入れたりした。録音した音声を聞き直し、音読練習の必要性を感じて自主的に音読練習をしていた。動画の長さに合わせて読むスピードを変えたりするなど、読み方の工夫も見られた。