中3 英語 PROGRAM２ Volcanoes in Japan自己表現の発信をしよう【実践事例】（松阪市立三雲中学校）
松阪市立三雲中学校
熊田 和也教諭
現在完了形（経験用法）を使って「○○に行ったことがある」という文を作ってみよう
発音・音読練習をロイロノートを使って繰り返し行うことで、英語のスピーキングスキルが向上します。
現在完了形の経験用法を中心に据えて「○○に行ったことがあります」という文と、不定詞を用いた「□□に行きたい」という文の２つを作り、録音機能を使って個人で読む練習をします。
次に、３人グループになって先程作った英文を使い、行ったところ、行きたいところの「紹介ビデオ」を作成していきます。
３人それぞれに異なる役割を与え、グループで１本のビデオを完成させます。
英作文を読む姿も撮影をするので、教師が見回りながらアドバイスをして回りました。
撮影をしては確認をする作業を繰り返し、ビデオを完成させました。
最後にビデオを教師のロイロノートに送り、全体で共有し、評価をし合いました。
ロイロノート導入のメリット
ロイロノートを導入することで、これまで複数のソフトを使用して行なってきた作業（カメラ・文字の入力・録音再生・画像提示など）がこのソフトひとつですませることができ、時間の短縮につながりました。
操作が簡単にできるということで、生徒自らが家庭学習においても、すすんで録音機能を活用していました。それが、自身のスピーキングスキルの向上につながってきているように感じます。
協働的な活動にも使用することができ、授業中の生徒同士の発展性のある会話が増えました。
実践の目標
現在完了形（経験用法）と、過去に学習した不定詞を用いた文を作り、読んで表現できるようになる。
実践の場面
１. 資料・課題の配信・配布をする
現在完了形の復習を行った後、画像資料をロイロノートを使用して生徒全員に配布する。
班ごとに使う資料が異なるが、あえて全班分の資料を一斉に配布する。
班ごとに個人に送るよりも、班で使う資料だけを残して、使わない資料を削除させる方が時間が短縮できるからだ。また、画像資料だけでなく、同時にプリント教材も配布し、それも使用しながら学習を進めていく。
２. 課題に対しての英作文を書く
プリント教材の各課題に対し、教師から送られた画像を参考に英文を書く。
「○○に行ったことがある」、「○○に行ってみたい」という文に、「△△をしに○○に行ったことがある」、「△△をしに○○に行ってみたい」というようにその目的を付け加えていく。
各府県で何ができるのか、何を見られるのかなど、様々な目的はロイロノートのWebカードを活用して調べながら英作文を書いていく。
３. 発音練習及び、録音をする
「△△をしに○○に行ったことがある」、「△△をしに○○に行ってみたい」という、先程書いた英作文の音読練習をする。
この際に、ロイロノートのテキストカードにある録音機能を使用して、自分の音読を録音する。
録音だけなので、カメラで自分を写す必要はなく、緊張せずに録音に挑むことができた。
録音したもので、ベストだと思うカードに名前を入力し、教師に提出する。
４. 作業内容の確認と準備を行う
３人グループで１つずつ、先程書いた英作文を使って、行ったことがある、または行きたい場所の「紹介ビデオ」を制作する。
撮影に向けて係分担や、使用する画像の選択など、準備を行う。
ビデオ制作の際に生徒たちは、Webカードを使用することで紹介する場所の画像を簡単にカードにできるなど、ロイロノートの機能をさまざまに活用して制作をしていた。
撮影終了後に、全体でそれぞれのビデオをクラスで評価し合うため、各グループで工夫を凝らすように指示をした。
５. 撮影をする
グループ内で協力し合いながら、英作文を読む姿を撮影する。
「見ている人に伝えようと思って読めているか」というポイントを工夫しているかどうか、教師が見回りながらアドバイスをしていく。
また、表情、読むスピードなども気をつけてできているかどうかということにも意識を向けさせた。何度も撮影をし、確認をした上で各グループそれぞれ、ビデオを１本ずつ教師に提出した。
６. 全体で共有し、評価をする
教師のロイロノートの画面をIWBに映し出し、クラス全体で班ごとに制作したビデオを鑑賞し、評価をしていく。
生徒ひとりひとりに「ビデオ評価シート」を配布し、それぞれがそこに評価を記入しながらビデオを見ていく。
（共有する人数が少なければ、画像配信機能も使えるが、大人数になると大画面での共有の方が時間的な部分で早く進められる）
最後に生徒それぞれが、評価を記入したシートを教師に提出し、授業のまとめとした。