大学 日本語 BYOD導入で21世紀型の学びを考える【実践事例】(Faculty of Education, Khon Kaen University)
授業担当者 | 高橋美紀,Watchara Suyara, Amonrat Manoban |
ICT環境 | 1人1台スマートフォンかタブレット |
学年 / 教科 | 大学1年生~4年生/日本語 |
単元 | アカデミック ジャパニーズなど |
〈実践の概要〉
コンケン大学教育学部日本語教育課程では将来タイの中等学校で日本語を教えるノンネイティブ教員の養成をしています。近年は国の政策によりICTを活用した授業への期待も大きく、教員養成課程でもどのように授業に取り入れるのか課題となっていました。私たちはBring Your Own Deviceを導入し、将来タイの教育現場でどのようにICTを取り入れながら学習者の学びを深めていくかを、自ら学生のうちに体験することによって考え、1年間の教育実習に還元していくことを目指しています。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
21世紀型の学びの体験
ペーパーレス授業の実現
eポートフォリオとして自らの学びを管理
〈実践の目標〉
自分のデバイスで学びを管理し、いつでもどこでも学びを振り返る
日本語でインタビューをして他己紹介をする
〈場面1〉日本人とタイ人お互いにインタビュー
協定校の大学生が訪問してきた際には、日本語を使ってお互いにインタビューをします。日本語でお互いの生い立ちや人生観を語り合うことで、日タイの大学生の共通点や相違点を浮かび上がらせます。インタビュー内容から脱線して、共通の趣味で話が盛り上がり、活動後も交流は続きます。
〈場面2〉インタビューをしたことを他己紹介で共有
インタビュー内容は複数のカードにまとめて提出します。提出したカードに沿って他のグループの人たちに、自分のグループのインタビュー相手を紹介します。タイ人大学生は日本人大学生の発表のしかたもとても参考になります。実際に聞いたことをまとめて発表することで、日本語で発信する力をつけていきます。
〈場面3〉教員自作の資料はロイロノート上で共有しペーパーレス化
今まで文法練習などのために教員が自作してきたハンドアウトはロイロノート上で共有することで、授業で使用する紙を90%以上減らすことができるようになりました。
〈場面4〉BYODで授業に参加し、いつでもどこでも学びを振り返り
配布資料や学習ノートを自分のデバイス上で行うことで、授業時間以外の場でも学びを振り返ることができます。また、いつも持ち歩いているデバイスだから、日常で出会った日本語を記録し、それを授業で生かしたりすることもでき、教室の中と外をつなぐし役割を果たしています。