専1 ゼミ オリジナル衣裳をデザインし、提案する【実践事例】(華服飾専門学校)

専1 ゼミ オリジナル衣裳をデザインし、提案する【実践事例】(華服飾専門学校)

#実践報告  #授業実践事例 #専門学校
基本情報
授業担当者中島 直子
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科専門学校1年生/フリーゼミナール(舞台衣裳研究)
単元オリジナル衣裳をデザインし、提案する
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〈実践の概要〉
当校では学科や学年関係なく受講することができる「フリーゼミナール」という時間を設けている。
「舞台衣裳研究」という授業では、舞台とは何なのか、舞台衣裳と日常的に着る普段着との違いなどについて考え、学生同士で舞台への認識を確認し合う。その後、各自で好きな物語を選び、その題材に合わせて上演する舞台の規模や登場人物の衣裳デザインをプレゼンテーションをする。自分でデザインした衣裳を製作・発表する。授業は1週間に2コマ(計15週30コマ)で、製作に12週24コマあてることとした。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
分からないことをその場で調べ、調べた内容を簡単に共有できる
画像の挿入や絵を描くことが簡単にできるため、プレゼン資料が素早く作成できる
デザインした色や資料の手直しがしやすい

〈実践の目標〉
「舞台」や「舞台衣裳」とは何かを考える
自分で掲げた目標を、計画的に進めることができる
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〈場面1〉「舞台とは何か」を考える
舞台衣裳のデザインに取り掛かる前に、「舞台とは何か」という問いを投げかける。教師から学生に向けて「舞台とは?」というカードを送り、各自回答・提出させる。提出されたカードを無記名にして提出箱の回答を共有するし、全体でそれぞれの回答を確認する。提出箱の回答を共有するをすることによって、自分以外のさまざまな考え方に触れることができた。

〈場面2〉「舞台の種類」を考える
続いて、舞台の種類についても同様に問いかける。特に制限を設けず、自由な発想で回答を求めたところ、「ミュージカル、バレエ、ライブ」など上演する内容自体を答える学生や、舞台の形を答える学生などさまざまな回答が得られた。舞台には「プロセニアムステージ」や「アリーナステージ」など数種類の形式があり、これらについて知ったうえで衣裳デザインに臨む必要がある。そこで、ロイロノート・スクールの検索機能を用いて、舞台の形式について各自で調べさせ、最終的に一番分かりやすい資料を見つけた学生の資料を全員で共有した。

〈場面3〉「舞台衣裳と普段着の違い」を考える
後の衣裳デザインの重要な観点となる「舞台衣裳と普段着の違い」についてもクラスで意見を共有し合う。場面1・場面2と同様に個々の意見を提出させ、考えを共有した。その後、各自で好きな物語を選び、その題材に合わせて上演する舞台の規模や登場人物の衣裳デザインを決めた。

〈場面4〉衣裳製作のプレゼン
学生は個々にデザイン画を仕上げ、実際に衣裳を製作し始める。デザイン画をもとに、衣裳デザインについてのプレゼンテーションを行う。プレゼンテーションに際して、教員から「物語のあらすじ」「上演したい劇場の形式と客席数」「製作したいキャラクター」「製作する衣装のサイズ」「製作するアイテム」という題名が書かれた5つのカードを学生に送信し、これをプレゼンの骨子とした。

〈場面5〉製作物イメージの提出 
学生と教員が製作物イメージを共有する目的で、各自の製作物の完成イメージをロイロノート・スクールのカードに書いて提出させる。この授業では「自分で掲げた目標を、計画的に進める」ことを達成目標としていることから、製作期間のみを指定し、衣裳デザインの方法等についての細かな決まりは設けていない。そのため、デジタルでデザイン画を仕上げる学生や色紙に描く学生など、学生個人が得意とする方法で表現される。また、製作物のサイズとアイテムについても学生の力量に委ねており、ワンピースを人形サイズや1/2サイズで作る学生もいれば、コルセットやヘッドアクセサリーなどを部分的に作る学生もいるなど、成果物の多様性がうかがえた。

〈場面6〉製作発表
当初のデザインとは違う形状になってしまった学生、理想の衣裳が仕上がった学生とさまざまであったが、本授業を通して衣裳デザインについて、あらゆる角度で捉えることができた。


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