小学校5年 /国語科 すぐれた表現に着目して読み,物語のみりょくをまとめよう「大造じいさんとガン」 ロイロノートを活用して,自分の「ぐっと」ポイントを伝え合おう【実践事例】 (羽咋市立粟ノ保小学校)

小学校5年 /国語科 すぐれた表現に着目して読み,物語のみりょくをまとめよう「大造じいさんとガン」 ロイロノートを活用して,自分の「ぐっと」ポイントを伝え合おう【実践事例】 (羽咋市立粟ノ保小学校)


基本情報
授業担当者松田 健吾
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校5年 /国語科
単元すぐれた表現に着目して読み,物語のみりょくをまとめよう「大造じいさんとガン」

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〈実践の概要〉
教材文「大造じいさんとガン」は,登場人物の行動や心情が豊かな表現でえがかれた作品である。まず「大造じいさんとガン」を読み,出来事や登場人物の行動,それに伴う心情や関係性の変化を考えた。この時,出来事などや行動などを色別のカードに記入し,プロット図に配置していくことで,物語のクライマックスを探った。児童は,自分の考えをプロット図を示しながら伝え合い,全体で物語の構成や流れを確認した。 その後,自分が一番「ぐっと」きたシーンについて,どうして「ぐっと」きたのか,その根拠は何かということについて,ピラミッドチャートで整理させた。整理した考えはレポートにまとめ,交流した。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
プロット図を用いることで物語のクライマックスが視覚化できる。
手書きと違いコピー&ペーストができるため,下書きからのレポート作成が容易に行える。

〈実践の目標〉
人物像や物語などの全体像を具体的に想像したり,表現の効果を考えたりすることができる。
登場人物の相互関係や心情などについて,描写をもとに捉えることができる。
シンキングツールを用いて自分の考えを整理したり,友だちと話し合ったりして考えを深めることができる。

〈授業写真〉

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〈場面1〉物語のクライマックスを見つける
まず,デジタル教科書を用いて音読を聞きながら,どんな出来事があったか,それに伴って登場人物の心情や関係性はどう変化したかを追った。この時,「出来事」「大造の行動」「残雪の行動」「大造の心情」を色別のカードに分けて,プロット図にまとめさせた。プロット図の作成の際には,近くの児童と話し合い,比較・検討しながら作業を進めた。

〈場面2〉一番の「ぐっと」ポイントを探る
自分が作成したプロット図を見ながら,その全体の流れの中で,自分が最も「ぐっと」きたのはどこなのかを考えさせた。まず,「ぐっと」きた部分をピラミッドチャートの最上層に,そして,その根拠とした叙述を最下層に位置づけさせた。最下層のカードの中から,自分が最も大切だと考えるカードを中段にコピーさせた。同じ部分で「ぐっと」きた児童でも,その根拠が異なることに気づくことができた。

〈場面3〉わたしの『ぐっと』ポイント」を交流する
まとめたピラミッドチャートをもとにして,「ぐっと」レポートを作成した。Googleドキュメントでレポートを作成させ,クラスルームで提出させた。出来上がったものを印刷し,伝え合う時間をとった。様々な考えに触れることで,ところどころに散りばめられた表現の工夫が見事に重なり合うことで,登場人物や物語の魅力を作り上げていることが分かった。
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