小4 音楽 拍にのってリズムを感じ取ろう 作って重ねて リズムアンサンブル【実践事例】福山市立深津小学校 秦 史憲
授業担当者 | 秦 史憲 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校4年 / 音楽 |
単元 | 拍にのってリズムを感じ取ろう |
〈実践の概要〉
2人1組で4文字の言葉のリズムを重ねてリズムアンサンブルを行いました。本時では,児童が音楽の要素や仕組みについて意識し,意図を持ってリズムアンサンブルを作ることができるよう,「反復」や「呼びかけとこたえ」といった音楽の仕組みについて考えさせました。そして,楽譜に4文字の言葉を書いてリズムアンサンブルを作る活動を行いました。
ロイロノートを活用し,電子黒板に児童の考えを表示することで,他の友達の考えに興味を持ったり,まだ提出できていない児童に教えに行ったり,自分たちで学び合う状況を作ることができました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
児童から提出された考えを一覧で見ることができ,状況を把握しやすい。
画面上でカードを動かしたり,書き込んだりすることで考えを表現しやすい。
プリントの配布・回収の時間が削減でき,活動の時間を確保することができる。
〈実践の目標〉
自分の考えをカードを動かしたり,書き込んだりして表現することができる。
プリントで行っていたことを,より早く,より簡単に行う。
児童がクラス全員の考えを把握することで,自然と教え合う状況にする。
〈授業写真〉
〈場面1〉本時の見通しをもつ
はじめに,列ごとで4拍のリズムを作り,それを繋げたり,重ねたりするリズム遊びを行った。自分たちでリズムを組み合わせて,アンサンブルをしていく活動のイメージを持たせた。
〈場面2〉音楽の仕組みについて教え合う
リズムを手で叩き,楽譜に「反復」「呼びかけとこたえ」になっているところを書き込ませ,ロイロノート・スクールで提出させた。「反復」や「呼びかけとこたえ」が理解できていない児童は提出できずにいたが,提出を終えた児童は,提出状況を確認してまだ出せていない児童の元へ行き,音楽の仕組みについて楽譜を指し示したり,リズムを手で叩いたりしながら教えた。その結果,全員が楽譜に考えを記入して提出することができた。
〈場面3〉音楽の仕組みに着目する
教科書に書かれているリズムを叩き,「反復」「呼びかけとこたえ」の部分を,ロイロノート・スクールで配布しておいた楽譜に書き込ませた。画面を互いに見せ合い,考えを伝える中で,4拍の短いリズムが反復しているところだけでなく,呼びかけとこたえのフレーズが反復されていたり,呼びかけとこたえの役割が逆になっていたりすることに気づき,考えを共有することができた。
〈場面4〉4文字の言葉でリズムアンサンブルを作る
2人1組となり,4文字の言葉を使って,8小節のリズムアンサンブルを作った。言葉のイメージをアンサンブルで表現するために,音楽を特徴づける要素(声の高さ,強弱,音の重なり)や音楽の仕組み(反復,呼びかけとこたえ)について工夫しながら練習をさせた。
〈場面5〉互いにリズムアンサンブルを聞き合いアドバイスをする
練習したリズムアンサンブルを聞き合い,工夫しているところを見つけたり,アドバイスをしたり意見を出し合った。登校中に急いで歩いたり,疲れてゆっくり歩いたりしたイメージを音符の長さを変えて表現したり,友達と楽しく過ごすイメージを,音を重ねて表現したりし,曲に込めた思いを発表することができた。
〈場面6〉リズムアンサンブルを完成させる
何度も楽譜に合わせて叩き,意見を出し合って工夫を重ねさせた。楽譜上に強弱記号などを書き加え,よりイメージに近づくよう音楽の要素について試行錯誤をしながら考えることができた。それぞれに自分のイメージをリズムアンサンブルの中で表現することができ,達成感を得た。
〈授業写真〉