小5 社会 環境と私たちの暮らし 社会科授業におけるロイロノートの活用【実践事例】 (百合学院小学校)
授業担当者 | 水谷 俊 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校5年生/社会科 |
単元 | 環境と私たちの暮らし |
〈実践の概要〉
社会科授業において、ロイロノートを以下の点で活用した。「教師による資料の提示」「児童による資料の分析」「児童同士での意見交換」である。その中でも特に学習効果が高まったと感じられたのが「児童による資料の分析」と「児童同士での意見交換」についてである。というのも、ロイロノートでは資料に気が付いたことを書き込むことができ、さらにそれを共有することで、一斉に児童同士の考えを確認することができたためである。これまでは一つ一つを黒板に書いていたため、長時間かかった作業でも即座に行うことができ、授業の効率化につながった。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
児童の意見交換を即座に行うことができる。
配布した資料に直感的に書き込むことができる。
それぞれのパーツをつなぐことで、自分の意見を簡単に整理できる。
〈実践の目標〉
ロイロノートを効果的に活用して、考えを整理させる。
ロイロノートを効果的に活用して、意見を発表させる。
ロイロノートを効果的に活用して、授業の効率化を進める。
〈授業写真〉
〈場面1〉資料を配布する
4大公害病発生前後の年表をロイロノートで配布し、年表から当時の時代背景を確認させた。配布した資料からは「第二次世界大戦後日本は深刻な物資不足になった」ことや「テレビ放送が始まって生活が徐々に豊かになったこと」を確認させることができた。また、画面には一つの資料だけ表示させることができたので、児童の集中にもつながった。
〈場面2〉資料を見て気が付いたことをまとめる
年表を見て気が付いたことを児童にまとめさせた。児童はそれぞれ文章でまとめたり、年表にテキストを張り付けてまとめたりするなど、自分でやりやすい方法を見つけてまとめることができていた。また、複数のテキストに分けてまとめることで、気が付いた点を端的に分かりやすくまとめることができた児童もいた。
〈場面3〉意見を交流する
年表を見てまとめたものを提出箱で回収し、その後提出した資料を画面共有で全体で確認した。児童は、自分以外のクラスメイトの意見を即座に確認することができ、自分の意見と似ている点や違った点を確認することができた。またコロナ禍において、グループワークが難しい中、より多くの意見をそれぞれが確認することができた。
〈場面4〉戦後の人々の気持ちを考え、交流する
先ほど確認した、時代背景を元に当時の人々の気持ちを考えさせた。またこちらも意見をロイロノート上でまとめ、共有させた。「戦争が悲しかった、苦しかった」という思いの一方で「戦後の日本をなんとか元気にしたかった」という復興の思いがあったことを確認させることができた。こちらも画面共有を行うことで意見共有の効率化を行うことができた。
〈場面5〉環境を守るためにできることを考える
単元のまとめとして、環境を守るために自分たちには何ができるかをロイロノート上でまとめさせた。またその際には「シンキングツール」も自由に使ってよいとしたため、自分の意見を表にまとめて整理して、より深い学びにつなげることができた児童もいた。また、それぞれのテキストをつないで、プレゼンテーション形式にすることで自分の意見により説得力を持たせることができた児童もいた。
〈場面6〉振り返りを行う
これまで考えたことを参考にしながら、学んだことの振り返りを行わせた。これまでのそれぞれの活動でロイロノート上に意見をまとめさせていたので、児童は学んだことを整理した上で、環境について自分の意見をまとめることができていた。
〈授業写真〉