小5音楽 ペアでつなげて和音のひびきに合ったせんりつをつくり、演奏しよう 【実践事例】棚倉町立高野小学校 藤城 遥香
授業担当者 | 藤城 遥香 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校5年/音楽 |
単元 | 和音に合わせてせんりつをつくろう |
〈実践の概要〉
ロイロノートを用いて、カデンツの和音に合った旋律づくりを行った。1時目に教師が用意したリズムカードの中から好きなカードを選び、カデンツが録音された和音カードの中に入れ、伴奏を聴きながらリズムに音を当てはめて一人4小節の旋律をつくった。2時目には、各自がつくったものをペアで送り合い、二人の旋律をつなげて8小節の長い旋律にした。まとまりを意識した旋律を完成させ、できた旋律を提出箱に提出して全員で共有した。画面を見せながら工夫した点などを発表し、できた旋律をカデンツ伴奏に合わせてリコーダーで演奏した。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
録音機能を用いて伴奏を録音したカードを配付しておいたことで、ペアで繰り返し再生しながら何度も試奏し、和音の響きと合っているか確認する様子が見られた。
・できた旋律の共有が児童同士で簡単に行えた。
・音楽が苦手な児童も楽しみながら意欲的に取り組めた。
〈実践の目標〉
ペアで旋律をつなげて、和音の響きに合ったまとまりのある旋律をつくり、リコーダーで演奏することができる。
〈場面1〉カデンツについて知り、和音のイメージを考える
ハ長調のカデンツについて知り、和音を聴きながらⅠ,Ⅳ,Ⅴの和音のイメージを考える。和音のつながりに沿って体を動かして表現しながらイメージを共有する。
〈場面2〉既習の曲をカデンツ伴奏の響きを感じながら演奏する
「茶色のこびん」をカデンツ伴奏にのせてリコーダーで演奏し、気付いたことを話し合う。各小節の頭の音は和音の構成音であることに気付き、それ以外の音は和音の響きに合わないことを確かめる。
〈場面3〉4小節のリズムをつくる
ロイロノートの資料箱に入っている4分の4拍子のリズムが書かれたリズム譜のカードから好きなものを4つ選び、4小節分のリズムをつくり、つなげてリズムが打てるよう繰り返し練習する。次に選んだリズムカードをカデンツの和音カードの中に入れて、カデンツの伴奏を聴きながらリズムを打つ練習をする。
〈場面4〉和音の響きに合った旋律をつくる
各小節の和音の構成音(3音)のいずれかから始まる4小節の旋律をつくる。選んだリズムカードの上に音名を書き、小節毎に和音を聴きながら、書いた旋律を試奏する。和音の響きに合っているか、心地よい旋律になっているか確認し、修正しながら4小節分の旋律をつくる。
〈場面5〉「つながる感じ」と「終わる感じ」の特徴を知る
「茶色のこびん」を使って、同じⅠの和音でも、旋律によってつながる感じになる場合と終わる感じになる場合があることに気付く。ハ長調の場合、終わる感じがするときは必ず「ド」で終わることに気付く。
〈場面6〉ペアでつなげて8小節のまとまりのある旋律をつくる
各自のつくった旋律をペアで送り合い、まとまりのある旋律になるよう修正する。場面4で学習したとおり、特に4小節目から5小節目にかけて「つながる感じ」になるようペアで和音を聴きながら相談する。
〈場面7〉できた旋律をカデンツ伴奏に合わせて演奏する
8小節の旋律について工夫した点や悩んだところなどを発表し、担任によるカデンツ伴奏にのせてみんなの前でペアで演奏する。
〈授業写真〉