小2 国語 お話のさくしゃになろう オリジナル物語の動画をつくろう【実践事例】(天津日本人学校)
授業担当者 | 村田 誠吾 |
ICT環境 | 1人1台iPad |
学年 / 教科 | 小学校2年/国語 |
単元 | お話のさくしゃになろう |
〈実践の概要〉
国語の「お話のさくしゃになろう」の単元で、自分で物語を書くだけでなく、ロイロノートを使って、動画を作成する試みを行った。単元のゴールを動画作成にすることで、物語の展開「はじめ」「中」「終わり」や情景描写を意識して、文章を書くことを意識させた。また動画作成の音声入力の過程で、自分の声を繰り返し聞いて、納得のいく音声を入れるようにしていくことで、よりよい音読についても意識させた。本単元では、一人一台のiPadを使い、ロイロノートを随所で活用することで、個別最適化された学び、子ども同士の共有を意識した構成にした。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
説明の動画を一人一人自分のペースで視聴することができる。<※場面1>
同時に複数の友達に、誤字脱字やストーリーのチェックをしてもらうことが容易にできる。<※場面3>
文章だけでなく、絵や音声等、様々な表現方法を使って作品を作ることができる。<※場面5・6>
友達からのフィードバックを瞬時に見ることができる。<※場面7>
操作が簡単なので、低学年の子どもでも、容易に動画を作成することができる。
〈実践の目標〉
情景描写を意識して「はじめ」「中」「おわり」のまとまりのあるオリジナルの物語を書くことができる。
登場人物の気持ちを考えて、場面にあった音読をすることができる。
友達が作成したオリジナル物語の動画を視聴し、良い点を見つけて書くことができる。
〈授業写真〉
〈場面1〉物語の作り方の解説
「物語の作り方の解説動画」を教師が作成し、ロイロノートを使って個々に配信した。一人一人がiPadで、個々に動画を視聴することで、わからないところを繰り返し見たり、分かるところは倍速で見てワークシート作成に時間をかけたりすることができた。動画を視聴し終わった子どもには、自分が書く物語の設定(「題名」「登場人物(その性格)」「場面」「はじめ・中・終わり」「山場」)をワークシートに書かせた。
〈場面2〉物語の文章作成
ワークシートをもとに、物語を書かせた。物語を書く際には、文を書くのと同時に、簡単な絵を書かせ、動画を作るイメージをもたせた。また、絵を書くことで、文章を書く際に、情景描写を意識させた。(※文章は、後で音読するために、紙に書かせた。)
〈場面3〉誤字脱字やストーリーのチェック
書いた文章(紙媒体)を写真に撮り、ロイロノートでグループの友達に送り合い、誤字脱字や分かりにくい表現がないかのチェックをしてもらう場を設けた。ロイロを使って、お互いに作品を送り合うことで、同時に複数の友達にチェックしてもらうことができた。また、ロイロノート上でのデータのやりとりであると、原本に赤が入らないので、訂正もしやすかった。
〈場面4〉物語のスライドショーの作成
物語の絵を作り、スライドショーを作成させた。その際、ロイロノートのテキストを使ったり、ロイロノートで実物を撮影して繋ぎ合わせたりする等、それぞれ様々な工夫が見られた。最後に、それらを繋いでスライドショーを完成させた。
〈場面5〉音声入力
<場面4>で作成したスライドショーにロイロノートの音声入力の機能を使い、音声を入れた。その際、自分で振り返り、よりよい音声を入れようと、何度も練習して、音声を入れる姿が見られた。また音読をすることで、自分で自分の文章の間違いに気付いたり、物語の展開をさらに工夫したりする姿も見られた。
〈場面6〉バックミュージックの入力
ロイロノートの音楽入力の機能を使い、場面に合うバックミュージックを選び、演出を高めた。バックミュージックを入れることで、作品のクオリティが高くなった。
〈場面7〉発表会動画の視聴と友達からのフィードバック
一人一人の子どもが作った動画を発表した。また、一人一人の作品について、よかった点をロイロノートのテキストに書かかせ、提出し共有した。ロイロノートを活用することで、瞬時に友達のフィードバックをもらうことができた。
〈授業写真〉