小4 特別活動 自分で判断して、問題を解決することができる子どもの育成【実践事例】(名古屋市立滝川小学校)
授業担当者 | 後藤 宗 |
ICT環境 | 2人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校4年 / 特別活動 |
単元 | みんなの「普通」は本当に「普通」? |
〈実践の概要〉
自分で判断しながら問題を解決する方法を考えるためには、自己調整学習を意識した「意欲の継続」「見通しや計画」「振り返り」「学び方」を子どもたち自身が役立つと実感する必要があると考えた。
まずは、「意欲の継続」「見通しや計画」「振り返り」を補うために、一人1台ずつのタブレットを活用した学び合いの場を設定した。
次に、「学び方」を身に付けるために、情報活用の実践力を身に付けるため、下図のような学習プロセスを学び合いの場で行った。この学習プロセスの中に、シンキングツールを活用した二つの手だてを講じた。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
各自で収集した情報を色分けし、情報収集源を判断しやすい。
思考だけでなく、情報を整理する場面でも役立つ。
他者の情報を回答共有機能で瞬時に共有し、必要な情報を活用することができるため、短時間で思考に対する情報を多く獲得することができる。
簡単に修正することができる。
〈実践の目標〉
様々な悩みについて正しく知ることで、人間関係をより良くすることができる。
様々な悩みについての情報を収集、整理することで、相手を意識した思考を創造し、加工、発信することができる。
〈授業写真〉.
〈場面1〉情報の収集
NHKforSchoolの番組をロイロノートのテキストを用いて整理した「悩みリスト」を子どもたちのタブレットに全配信した。子どもたちは番組を何度も視聴していた。また、インターネットや図書資料の活用を促すと、子どもたちは、インターネット検索をしたり、図書室の資料を撮ったりしてそれぞれが調べている悩みについての情報を増やしていった。
〈場面2〉情報の整理
Yチャートを全配信して、情報手段ごとに情報を整理させた。ここでは、2つの番組、その他の情報元の3種類にカードを色分けし、どこから得た情報か瞬時に判断できるようにした。子どもたちは3種類に情報を整理した。また、回答共有機能を活用し、友達の情報を確かめながら、自分のチャートに進んで取り込んでいた。
〈場面3〉思考の創造
整理した情報を基に、「自分たちにできることは何か」という思考をもたるために、クラゲチャートとフィッシュボーンを全配信した。子どもは、使いやすいと思ったチャートを自分で判断して活用し、思考に対する理由や根拠を入力した。思考を共有させると、それぞれ調べた悩みを自分事として捉え、友達の思考を理解する子どもが多く見られた。
〈場面4〉思考の加工
同じ悩みについて調べた友達とグループを作り、スライドを作成させた。その時、スライド作成の流れが分かる資料を全配信した。グループでは「目次を作る」や、「みんなが考えた自分たちにできることをまとめる」とタブレット内のシートを確認しながら分担して、個々で作業を進める姿が見られた。
〈場面5〉思考の発信
友達に自分たちの思考を伝えやすくするために、資料を全配信した。これは、子どもたちは資料を基に、何度も練習した。発表当日、どの子どもも、相手に伝わりやすい声で、身振り手振りを付け、相手の方を見て、発表していた。原稿を読まずに発表する姿からも、自分たちの取り組みに自信があるように感じられた。
〈授業写真〉