小4 社会 きょう土のはってんにつくす ロイロノートでデジタル紙芝居をつくろう【実践事例】 (深圳日本人学校)
授業担当者 | 秋山・岡田 |
ICT環境 | 1人1台タブレット 2クラス1台電子黒板 ロイロノート |
学年 / 教科 | 小学4年生/社会 |
単元 | きょう土のはってんにつくす |
〈実践の概要〉
地域の人々の生活を向上させてきた先人の働きと、自分たちの今の生活との関わりを考える単元である。本実践では、個別最適化学習レベル1(本校が定義した個別最適化学習の階層性より)を目指した。先人たちの努力や工夫、苦心を感じ取れるようにするために、資料やインターネットを活用して、歴史的な足跡や当時の様子などの調べたことを紙芝居にまとめた。Zoomで授業に参加している児童もいたので、全員が同じ課題に取り組めるようにロイロノートを使用して紙芝居を作成した。その後、発表会を開き、互いに感想を伝え合った。
〈電子黒板やロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
① 書く内容を決める際、タブレットのインターネットを使ってすぐに調べることができた。
② タブレットで作画したため、間違えてもすぐに消しゴム機能を使うなど編集機能が充実しており、グループで分担してスムーズに紙芝居を作ることができた。
③遠隔で学習に参加することができ、グループの一員として紙芝居を作ることができた。発表時も、画面共有機能を活用し、電子黒板に映し出すことで、他グループの紙芝居を共有することができた。
〈実践の目標〉
① 地域の発展に尽くした先人の働きに関心をもち、その働きや苦心によって地域の人々の生活が向上したことを理解するとともに、先人の努力によって発展してきた地域に対する誇りや愛情をもち、地域のよりよい発展について考えようとすることができる。
② 地域の発展に尽くした先人の働きから学習問題を見出し、その足跡を調査したり、年表などの資料を活用したりして調べ、年表や白地図、紙芝居などにまとめ、地域の人々の願いや努力と先人の働きと苦心とを関連づけて考え、適切に表現することができる。
〈場面1〉第1次【調べる】
教科書や資料を振り返り、学習したことの中から先人の功績について、何を伝えたいのか考えた。各グループで、伝えたいことがわかる紙芝居をつくるにはどんな場面構成にしたらよいか話し合い、4場面をそれぞれ構成した。役割を分担し、場面ごとに伝えたい内容を整理した。分からないことは、資料を確認したり、タブレットを使って調べたりした。
〈場面2〉第2次【まとめる】
先人の働きや苦心によって、人々の願いが実現し、地域が発展してきたことを理解したうえで、その当時の様子を、ロイロノートを使って紙芝居にまとめた。グループで決めた場面を分担して紙芝居にまとめた。絵の説明だけでなく、その時の人々の気持ちになってせりふもつけた。紙芝居にまとめることを通して、地域社会に対する誇りと愛情を育てるという行動化・態度化を目指した。
〈授業写真〉
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写真1:グループで分担して紙芝居を作成 写真2:発表時の電子黒板画面
単元の振り返りとして、先人たちの功績をデジタル紙芝居にまとめた。グループで一つの紙芝居を作成するため、既習の事項をインターネットでさらに深く調べ直したり、先人たちの努力や苦労のどの部に着目するのかを話し合ったりできた。また、遠隔で参加している児童も共に活動することができた。完成した紙芝居を比較すると、グループによって構成に特色が見られ、交流時にはその違いを電子黒板画面に映し出して全員で批評することができた。各グループの作成のねらいを可視化することができ、先人たちの努力や工夫、苦心の感じ方がそれぞれに違うことが分かったり、より深く理解したりすることにつながった。また、ロイロノートで作成することでグループの紙芝居を成果物として一人一人のデジタルポートフォリオとして残すことができた。