小5 理科 水溶液【実践事例】(水戸市立三の丸小学校)
水溶液の濃さを調べる実験をして、発表しよう
実験の過程と結果をまとめ、発表し合うことで、知識を活用する力が高まります。
今、求められている知識を活用する力の育成を目的として実践を行いました。
既習事項をもとに、まず、ビーカー内の水溶液はどこが濃いか予想します。
そして、調べるための実験方法を考案し、実験を行います。最後に実験結果をロイロノートを用いてまとめ、発表し合います。
お互いに発表し、話し合うことで、水溶液への理解を深めることができるだけでなく、既習事項をもとに考える場の設定がなされ、活用する力を育むことができました。
ロイロノート導入のメリット
学習の課題を書いたスライドを最初に配置して問題解決学習を行うことで、何が課題かをしっかりと捉え、目的意識を持った実験を行うことができました。
実験計画や結果をわかりやすく伝えるために、班の中での話し合いを活発に行うことで表現の方法が工夫され、表現力が高まりました。
それぞれの班の実験方法と実験結果を容易にわかりやすく表現し合うことで、考察場面での話し合いが活性化しました。
実験結果を一覧で表示できるので、班同士の比較が容易であり、共通点も見つけやすくなりました。
また、考察が容易になっただけでなく、児童達が思考する時間を十分に確保することができ、思考力が高まりました。
実践の目標
ビーカーに入った水溶液のどの部分が濃いのかを、計画を立てて実験を行う。
実験結果を発表し合い考察することで科学的な思考力を高める。
また、ビーカーなどの容器に入れた水溶液の濃さはどこも同じであることを理解する。
実践の場面
1. 児童が予想する
「ビーカーに入った水溶液はどこが濃いのでしょうか?」という問いについて、「食塩の粒は沈殿するから下の方が濃い」と「全体が同じ濃さだと思う」の予想が半々くらいだった。
2. 実験する
どのような実験を行えば調べられるか考え、実験を行う。
自分達で考えた実験方法なので、目的意識をもって行った。
3. 発表準備をする
ロイロノートを用いて、実験結果をまとめる。
どのようにすれば上手く伝えられるか相談しながら表現する。
4. 写真を提示して伝える
実験を行っている様子を、写真を用いて伝えられるので、わかりやすく伝わる。
5. ノートの図を用いて伝える
自分の考えをノートにまとめたものも発表に使う。
自分の考えを容易に的確に伝えることができる。
6. 実験結果の比較をする
すべての班の実験結果を一覧表示することで、各班の実験結果の比較が一目瞭然で行える。