小5 社会 これからの食料生産とわたしたち 「わたしたちの食生活の変化と食料生産」【実践事例】(奈良市立済美小学校)

小5 社会 これからの食料生産とわたしたち 「わたしたちの食生活の変化と食料生産」【実践事例】(奈良市立済美小学校)

奈良市立済美小学校
石田 通大教諭
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お味噌汁は『和食?』『洋食?』

ロイロノートで自分の考えを発信し、共有することで、思考を深めます。

一枚の『おみそ汁』の写真から、これからの食料生産について考えるきっかけとしました。
まず、おみそ汁は和食なのか洋食なのかを問い、児童に「?」と思わせることから学習を始めます。
次に、自分の考えの根拠となる資料を見つけ、写真やグラフ・表などを読み解く活動を行います。そして、学級全体で考えを交流することで、自分の考えをより深めたいと考えさせるようにします。
意見交流をする前と後の自分の考えを比較することで、さらに学習を広げていきます。
最後に、学習の振り返りとして、『575の詩』を作成することでより児童の理解が深まるようにしました。



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ロイロノート導入のメリット

1人1台のタブレット端末で作成した考えカードを回収し、さらに回収したカードを一斉にテレビに映し出すことで、カードの色の違いから全員の意見を一目で理解することができました。

色カードの色を追加することで、考えが変わった児童がすぐに分かりました。

「自分の考えはこれだ!カード」を作るために、根拠となる資料を取捨選択することで、学習内容を深めることができました。その際、写真をカード内に簡単に挿入することができたり、注目してほしい内容に手書きで印を付けることができたりしたので、プレゼンテーションの向上に大きく役立ちました。

カード作成が簡単なことから、自分の考えを最も表現できるカードはこれでいいのかと何度もやり直したり、言葉や印を付け加えたりする児童の姿が見られました。

比較機能を活用することでカードの枚数を限定し、注目したい児童の意見を比べることができました。また、自分の意見と友達の意見との共通点や、相違点を見つけることができました。


実践の目標

自分の生活と食料生産との関わりをもとに、日本の食料生産の現状や未来について関心をもち、日本の食料生産の発展を願おうとする。

我が国の食料生産の抱える問題について、資料をもとに自分の考えをもつことができる。

資料を根拠に自分の考えを表現することができる。


実践の場面

1. おみそ汁は『和食?』『洋食?』
黒板に貼られたお味噌汁の写真をもとに、どんな具材が入っているのかを学級全体で交流する。

「ネギ・あげ・豆腐・味噌・水」
「あげ → 大豆」
「豆腐 → 大豆」



2. 自分の考えを色カードに表現する
ロイロノートの色カードを活用して、自分の考えを表現する。

『和食 → 水色のカード』
『洋食 → ピンクのカード』

というように個人で自分の考えを表現するカードを作成する。それを回収し、テレビに映しだして意見交換を行う。
何色のカードが多いのかを見ることで、誰が『和食?意見』なのか『洋食?意見』なのかを一目で理解することができた。



3.「自分の考えはこれだ!カード」を作る
学習材(教科書・資料集)の中から、自分の考えの根拠となる資料を見つけ、「自分の考えはこれだ!カード」を作成する。

【「自分の考えはこれだ!カード」を作成する内容】

学習材から見つけた自分の考えの根拠となる資料を一つ選び、写真に取り、挿入する。
その資料の解説を自分の言葉でカードの中に表現する。
その結果、『和食?意見』なのか『洋食?意見』なのかをカードの中に表現する。



4. 自分の考えと、友達の考えを比べる
「自分の考えはこれだ!カード」を回収し、それをもとに学級全体で交流をする。
そして、それぞれの意見に根拠を添えて説明をしたり、付け足したい内容を交えたりしながら発表をする。
また、比較機能を活用し、4人の意見を比べたり、2人の意見を比較したりしてそれぞれの考えを深めた。


5. おみそ汁は『和食?』『洋食?』
資料を根拠にした友達の意見をもとに、自分の考えを深め、色カードに表現する。

『和食 → 水色カード』
『洋食 → ピンク色カード』
『はじめと意見が変わった → 黄色カード(和→洋 洋→和)』

それぞれのカードを回収し、意見が変わった児童を中心に学級全体で交流する。


6. 学習のまとめを『575の詩』で表現する
本時の学習活動を振り返り、『575の詩』で表現する。
資料をもとにした友達の意見と、自分の意見を比べ、共通点や相違点を中心に詩を作った。


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