小5 社会科 これからの工業生産とわたしたち 興味・関心に沿うロイロを活用した学習【実践事例】 (深圳日本人学校)

小5 社会科 これからの工業生産とわたしたち 興味・関心に沿うロイロを活用した学習【実践事例】 (深圳日本人学校)


基本情報
授業担当者澤紙 秀典、野口 瑞生
ICT環境2人1台タブレット 2クラス1台電子黒板
学年 / 教科小学5年生/社会科
単元これからの工業生産とわたしたち

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〈実践の概要〉
工業生産に従事している人々の工夫や努力、工業生産を支える貿易や運輸などの働きについて、調査し、資料などを活用して調査を行った。本単元は国民生活を支える重要な役割を果たしていることを考える単元である。本実践では、個別最適化学習レベル1並びにレベル2(本校が定義した個別最適化学習の階層性より)を目指した。発展内容の「くらしを支える〇〇業」に関する資料等を提示し、自分が興味を持ったことや、さらに調べてみたい内容を選択させ、ロイロノートにまとめさせた。
成果として、個別に学習の蓄積ができたことや蓄積したことを学習者自身が自己評価をし、他者のよいところを取り入れて改善できたことがあげられる。また、蓄積したものを授業者が形成的評価の1つとし、「一人ひとりの子どもの興味・関心に沿った学習」を把握することができた。

〈電子黒板やロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
①ロイロノートに各自の考え方を収めることで、すぐに他者のまとめを見ることができる。また、自己分析を行い、よりよい成果物にしようと意欲を高めることができた。
②電子黒板を使用することで拡大された画面を見せることができ、タッチペンで文字や印をつけるなど効果的に発表することができた。
③ロイロノートで作成することで、授業時間内に完成できなかった場合、休み時間だけではなく自宅でも加筆・修正を行うことができた。

〈実践の目標〉
①日本の工業生産の現状と課題について理解している。
②現状や課題から、工業生産の発展について思考・判断したことを適切に表現している。
③日本の工業生産の発展に関心をもち、現状や課題について意欲的に調べようとしている。

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〈場面1〉第1次【オリエンテーション】
ロイロノートを使った学習の進め方(自分の調べたい内容を考え、調査し、自分と他者の成果物を比べ客観的に捉えるための中間発表)を確認した。

〈場面2〉第2次【調べ学習と中間発表】
発展内容の「くらしを支える〇〇業」に関する資料等を提示し、自分が興味を持ったことやさらに調べてみたい内容を選択させ、ロイロノートにまとめさせた。以下の5つは書く条件として取り入れた。【(1)題名 (2)学習問題 (3)調べた内容 (4)学習問題のまとめ (5)考えたこと】中間発表で他者の成果物を比較することで客観的に捉えることができ、よりよい成果物にしようと何度も加筆・修正していた。

〈場面3〉第3次【発表】
ロイロノート・電子黒板を使って、調べたことを基に、学習問題についての結論を構築させた。電子黒板を使用することで拡大された画面を見せることができ、タッチペンで文字や印をつけたりしながら効果的に発表を行っていた。また、発表をきく児童も視覚的に説明されることで、他者の発表をよく理解し、自分の考えをもつことができた。

〈授業写真〉

〈成果と課題〉
成果として、個別に学習の蓄積ができたことや蓄積したことを児童自身が自己評価をし、他者のよいところを取り入れて改善できたことがあげられる。特に、自分の言葉でまとめる際、「なぜそのような考えに至ったか」について、写真や絵、文字など資料を根拠として提示しやすい点が効果的だったと考える。また、児童の学習過程や蓄積したものを授業者が形成的評価の1つとし、「一人ひとりの子どもの興味・関心に沿った学習」を視覚的に把握することができた。
課題としては、個人としての学習問題を自己完結し、他者のよいところを取り入れたりせず、最終的には発表する・発表を聞くだけになり、学習の深まりが不十分な児童もいたことがあげられる。解決のためには、個人の学習問題からグループや学級全体としての課題として捉え、みんなで解決したいという意識をはじめに共通確認してから、調べていくような単元構成を行う必要がある。その際は、ロイロノートを活用し、解決の根拠を蓄積して必要性のある授業を目指したい。
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