小6 理科 星空教室〜夏の大三角形編〜【実践事例】(愛徳学園中学校・高等学校)
愛徳学園中学校・高等学校
成田 淳一教諭
他のICT機器と組み合わせやすいロイロノート・スクールを活用して、自然を理解する「星空教室」で楽しく学べます。
親子で天体の素晴らしさを感じる「星空教室」で、ロイロノートなどのICT機器を駆使した授業を行っていきました。まず、ロイロノートを使って「発問」・「応答」をしながら、小学校4年生の教科書で天体の復習を行いました。そして、星を観察するときに注意する点について各自考え、ロイロノートのカードに記入します。回答を一覧表示し、そこから大切な回答をピックアップして説明しました。
その後、「星空観察シミュレーションアプリ」で当日の星空を予習し、「夏の大三角形観察用シート」で観察のポイントを解説しました。そして実際に運動場に出て星空を観察し、部分月食、ペルセウス座流星群観察ポイントをICT機器およびマニュアルアイテムで解説しました。外での観察を終えた後、「屋内用プラネタリウム」で復習し、調べ学習としてJAXAとNASAのHPを開いて国際宇宙ステーション(ISS)がいつ見られるかを検索しました。最後に、「星空教室」を体験したふり返り(感想)を、ロイロノートのカードに入力して教師に提出し、1人ずつ発表して感想を共有しました。
ロイロノート導入のメリット
カードを使った「発問」・「応答」のやりとりができ、必要に応じてカードの一覧からピックアップして、伝えたいことを全員に伝えられることができました。
児童が、自分の考えや答えをカードに書き込むことで、発表しやすくなります。
今回の「星空教室」のように、他のICT機器やマニュアルアイテムと組み合わせやすく、教育効果を上げやすいです。
実践の目標
夜空の星空を実際に観察することで、天体の素晴らしさを感じることができる。
親子で学ぶ楽しさを感じるとともに、自分で観察できるようになることができる。
教科書で学んだことの中で、「?」と思ったことが解決できるようになる。
実践の場面
1. 4年生の内容を復習する
タブレットの使い方を学習した後、4年生の教科書の内容をロイロノートのカードで提示して問いかけをしながら復習した。
2. 天体について考え、観察時の注意点について説明する
ロイロノートのカードを使って「発問」・「応答」のやりとりをした後、「星を観察するときに、注意することは?」と問いかけ、各自が考えたことをカードに書いて提出する。ホワイトボードに提出されたカードを一覧表示し、そこから大切なものをピックアップして説明した。
3. 今夜の星空を予習する
「星空観察シミュレーションアプリ」を使って、夕方から夜にかけて見ることができる南の空、東の空の星と星座、月と惑星の位置を確認した。夏の大三角形については、「夏の大三角形観察用シート」を使って、観察のポイント解説および屋外での観察シミュレーションを行った。
4. 星空の観察を行う
あいにくの曇り空の下、運動場に出て星空の観察を行った。
南の空では上弦の月と木星が観察された。東の空は雲に覆われているので、蓄光シールのついた「夏の大三角形観察用シート」をかかげ、この方位この角度で見えることを解説した。
5. 夏に見ることができる天体を学ぶ
8月8日の部分月食、8月13日のペルセウス座流星群観察ポイントをICT機器およびマニュアルアイテムで解説した。
また、調べ学習として国際宇宙ステーション(ISS)がいつどのように見ることができるのか、JAXAとNASAのHPを開いて検索する。「屋内用プラネタリウム」を用いて今日学んだことを再確認した。
6. カードに感想を書いて提出する
最後に、「星空教室」を体験したふり返り(感想)を、ロイロノートのカードに入力して送信機能で教師に提出する。提出した後、1人ずつ発表し、感想を共有した。