小6 理科 植物のつくりとはたらき【実践事例】(日本女子大学附属豊明小学校)

小6 理科 植物のつくりとはたらき【実践事例】(日本女子大学附属豊明小学校)

日本女子大学附属豊明小学校
砂川 俊輔教諭
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ロイロノート・スクールの比較機能で「考えを共有・議論する授業」を実現します。

植物の生活には、光の当たり方が重要であるということから、どのように葉がついていれば効率的に光を得られるかということを「観察」ではなく、「工作」の観点から考えることにしました。
工作の前に、教師がロイロノートで事前に撮影しておいた「使うもの・工作の方法やルール」の画像を児童全員に配信し、そこに直接書き込みながら説明をしました。班ごとに光の当たり方を考え、「発泡スチロールの茎」に「紙と楊枝で作った葉」を刺して植物模型を作製していきます。
作製した模型に、工夫した点や葉の付け方によるメリット・デメリット点を書き加えたカードをロイロノートで作製し発表します。さらにクラス全体で提出された「葉のつき方」を比較し、いくつかのグループに分けていきます。その分け方を学校に生えている植物に当てはめていき、植物にもさまざまな戦略があって葉をつけていることを学習します。本来なら「観察」で学習する小単元ですが、ロイロノートの比較機能を活用して「予想」を比較・共有させることができました。

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ロイロノート導入のメリット

挙手をさせると、同じような児童が発言することになり、教師が指すと発表が苦手な児童にとってはプレッシャーになってしまいます。しかし、ロイロノートでカードを提出することで、今まで埋もれていた意見を吸い上げることができるようになりました。

実験の結果の写真を提出し比較機能を用いることで、「班ごと」で完結しがちな結果を「クラス」で共有して議論を進め考えを深めることができました。

実験方法や画像、動画などをテレビに映していましたが、座席によって見え方が変わってしまいます。一斉配信することで手元で見ることができるようになり、物理的な差がなくなりました。 画像に直接、書き込めることも説明を円滑に進められる要因になっています。


実践の目標

光の当たり方から植物の形態の工夫を考えることができる。

結果を共有し議論することで、自分の考えを深めていくことができる。


実践の場面

1. 前回行った実験からわかったことを再確認する
前時までに、「葉のはたらき」「茎のはたらき」を学習しており、植物も生物であると同時に、動きは大きくないが、きちんと活動しているという意識づけをした。本時では、まず前時に行った「葉のはたらきを調べる実験」の結果からわかったことを再確認することから始めた。とてもよくわかる結果だったので、「葉に日光が当たるとデンプンがつくられる」と全員答えられた。



2. 課題を提示する
今回は、葉のつき方の工夫を観察からではなく、どのようなつき方をしていたら効率的に光が当たるか、植物模型を作製する工作の観点から考えてみる。観察がとても多い本校の児童にとって、これは新しいアプローチになった。



3. 工作の方法を説明する
教師は「使うもの・工作の方法やルール」をロイロノートで事前に撮影しておく。その画像を児童全員に配信し、そこに直接書き込みながら説明をしていく。班ごとに光の当たり方を考えながら、「発泡スチロールの茎」に「紙と楊枝で作った葉」を刺して植物模型を作製していくことを説明した。



4. 班ごとに実験を行う
植物模型を作製するにあたって、「どのように葉をつけたら光がよく当たるか?」や、「葉の量をどうするか?」など、作製の方向性を班で話し合って決める。方向性が決まったら、植物模型を作製し、ロイロノートで結果を撮影する。
実験の工夫などを書き込み、教師に提出する。



5. 結果を共有する
提出された結果カードを「比較機能」を用いて、全班分表示する。
班ごとに、工夫した点や、このように葉を付けたことによるメリット・デメリットなどを発表した後、似たような工夫をしたものを「比較機能」時に並び替え、グループ分けを行った。



6. 葉の模型をグループ分けする
児童が作製した葉の模型をグループ分けすると、3つに大別することができた。実際の植物の写真を児童のタブレットに送信し、作製した模型の3つのグループと見比べていった。
葉のつき方の特徴から、それぞれつき方の名前を考える。そして、グループの分け方を学校に生えている植物に当てはめていき、植物にもさまざまな戦略があって葉をつけていることを学習した。



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