小6 社会 明治の国づくりを進めた人々 明治の偉人調べ【実践事例】(坂出市立松山小学校)
授業担当者 | 藪内 雅昭 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校6年 / 社会科 |
単元 | 明治の国づくりを進めた人々 |
〈実践の概要〉
幕末から明治にかけての大きな変化の中で、学問や政治、文化など様々な分野で活躍した人物がいた。子どもたちは、教科書や資料を用いて一通りの学習をするものの、多くの人物が登場するため、その一人ひとりについて深く学ぶことが難しいのが現状であった。
そこで、子どもの興味・関心に応じて調べたい人物を決めて、ネット環境を利用しながら発表資料を作成し、お互いの作成資料を見ることで学び合い、深い学びになると考えて実践した。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
ネット環境を容易に利用して資料作成ができる。
子ども同士が互いの作成物を手元で確認することができる。
教員が子どもの作成状況を随時確認できる。
〈実践の目標〉
幕末から明治維新にかけて活躍した人物について調べることで、新しい時代を力強く築こうとした人物の考え方や生き方を学ぶとともに、当時の時代背景や様々な分野で活躍した人物と関係付けることができる。
〈場面1〉資料作成
タブレット端末やロイロノートが導入されたばかりで、子どもにとっては、2回目の使用であった。初めての使用では、たどたどしく文章は入力できていたが、写真の貼り付けや大きさの調整、色の使い方などが、難しい様子であった。
今回は、自分の調べたい人物を決めて、写真の貼り付け方や文字サイズの調整等について指導したり、できる子どもに発表させて学び合ったりするようにした。資料作成に当たっては、インターネットのデータを主に利用したが、教科書や資料集を写真撮影して用いることもあった。約1時間をかけて発表資料を作成した。
〈場面2〉互いの成果を発表
早く資料が完成した子どもは、提出物をお互いに見ていたが、時間を決めて1人ずつ発表した。その際、同じ人物について調べている場合には続けて発表させ、できるかぎり友達が発表していない内容を述べるようにさせた。発表は、教員がモニターの画面に映したものを子どもが読むようにした。
〈場面3〉学んだことをノートに記述
発表を聞きながら、子どもはノートに人物同士の関係図を作成し、学んだことを書き入れた。そして、この時代が江戸時代とどのように違うかについてもまとめた。
ノートを見ると、やはり学問や政治といったカテゴリーでまとまりを作る子どもが多かった。また、日本独自の文化を築いた安定した江戸時代との大きな違いについて記述していた。