小6 社会 武士の世の中へ 平安時代後期、武士はどのようなくらしをし、どのような願いをもっていたのか情報分析チャートを使って考える【実践事例】(名古屋市立白水小学校)

小6 社会 武士の世の中へ 平安時代後期、武士はどのようなくらしをし、どのような願いをもっていたのか情報分析チャートを使って考える【実践事例】(名古屋市立白水小学校)


基本情報
授業担当者林 一真
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校6年 / 社会
単元武士の世の中へ
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〈実践の概要〉
はじめに、童話「金太郎」の話から、地方の有力な農民が武士になり、朝廷や貴族に仕えるようになったことを知り、武士に興味、関心をもった。次に、情報分析チャート(シンキングツール)を使い、貴族と武士を比較しながら、武士の生活の様子が分かる情報を教科書や資料集から収集し、整理をした。さらに、整理した情報をもとに「武士のくらし」と、「武士はこのような世の中を望んでいる(武士の願い)」を分析し、自分なりに考えをまとめた。最後に、グループや全体でまとめた考えを発表し合い、最終的な自分の考え(学習問題)を文にまとめたり、学び方の振り返りをしたりした。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
情報分析チャート(シンキングツール)を使って考えることで、児童が、情報の収集、整理から分析まで、どのように思考するとよいかを視覚的に理解することができる。貴族の生活と武士の生活とを比較させる視点を与えることで、情報の収集と整理を同時に行うようにした。
情報分析チャートは、情報の収集・整理・分析の流れ(一時間の学習の流れ)を確認しやすく、振り返りの場面でも効果的であった。
シンキングツールをもとに授業設計を考えることは、児童の思考の流れをつかむことができる。そのため、自ずと主体的・対話的で深い学びの視点で授業改善ができる。

〈実践の目標〉
武士はどのようなくらしをし、どのような願いをもっていたのかについて話し合い、学習問題をつくることができる。

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〈場面1〉基本的な知識の確認
はじめに、年表を見て、これから学習していく時代が、平安時代の後期から鎌倉時代にかけての時代であることを確認した。次に、童話「金太郎」を取り上げ、どのような話だったのかを確認した。「桃太郎」と違い、「金太郎」の物語は、正しく流れを知る児童が少ない傾向にあった。童話「金太郎」の話のあらすじから、地方の有力な農民が武士になり、朝廷や貴族に仕えるようになったことを知り、武士に興味、関心をもった。

〈場面2〉情報分析チャートを使って情報の収集・整理
シンキングツールの「情報分析チャート」を使って、どのように情報を収集し、整理、分析をしていくか、最初に大まかな流れを確認した。貴族の生活と武士の生活を比較する視点を与えることで、武士の生活の様子が分かる情報を、教科書や資料集をから収集し、同時に整理も行った。

〈場面3〉整理した情報をもとに、自分の考え(武士の願い)をまとめる
整理した情報をもとに「武士がどのようなくらしをしていたのか」について、自分なりに考えをまとめ、提出箱の回答を共有するの機能を使い、全体で共有した。
さらに、「武士のくらし」に対する友達の意見を踏まえ、「武士はこのような世の中を望んでいる(武士の願い)」について、自分なりに考えをまとめた。

〈場面4〉最終的な自分の考え(学習問題)をまとめる
グループや全体でまとめた考えを発表し合い、最終的な自分の考え(学習問題)を文にまとめたり、学び方の振り返りをしたりした。このような学習活動の中で、児童の中には、武士がこの後どのような活躍をするのかが気になり、教科書や資料集の先のページを確認する姿が見られた。

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