小6 日本と世界のつながり オリンピック競技【実践事例】(日出学園小学校)
授業担当者 | 田中 秀明 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校6年 / 国語×社会 |
単元 | 日本と世界のつながり(オリンピックについて) |
〈実践の概要〉
自分達(グループ)が興味をもった2020年開催の東京オリンピック競技について、競技説明や注目選手、競技日や場所など様々な事柄をロイロノートスクールのカード機能やシンキングツールを使ってプレゼン資料をつくります。各グループはメンバーの中で、どの事柄について調べるのかを分担し、それぞれまとめた資料を送りあって一つの資料にします。その資料を使って4年生にプレゼンし、4年生は各班の発表を聞いて、観点が書かれたシートに評価を記入します。評価シートは各班に返却し、自分達の発表のふり返りに使用します。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
自分が調べ学習したことを視覚的に表現することができる。
(シンキングツールは児童が持つ豊かな感性から様々な使い方をしていた。)
写真や図、地図を簡単に資料に盛り込むことができる。
受動的な授業にならず、よりよいものにしようと一生懸命に取り組む姿があった。
〈実践の目標〉
自分が興味をもった、事柄を整理し、資料をまとめることができる。
プレゼンに必要な力や要素がわかる。
聞き手を意識した発表を行うことができる。
コミュニケーションを積極的に取ろうとする。
〈場面1〉オリンピックの歴史を知る
オリンピックの歴史を学び、1964年の東京オリンピック開催当時の日本や世界の様子と現在の様子を比べ、社会の発展や競技の違いなどについて学んだ。
〈場面2〉発表で大切なことは何か、意見を出し合う
プレゼンテーションを行うために、「発表で大切なことは何か」をクラスで考えた。また、教科書を用いてスピーチの構成などについて復習を行った。
〈場面3〉グループを作り、どの競技を取り扱うかを決める
5~6人で男女混合のグループを作った。また、宿題としてどんな競技があるのかを児童には調べておくように伝え、グループ内でどの競技について調べるかを話し合った。決まった競技について、どんな内容や構成にしていくのかを話し合った。
〈場面4〉発表する競技のプレゼン資料作り
個々に分担して決めた内容について、文章や画像、シンキングツールを使用したカードを作成する。また、グループのメンバーとカードを送り合い、情報の共有や修正を行った。
〈場面5〉プレゼンテーション
4年生に対してプレゼンテーションを行った。よりたくさんの発表を行うことで、失敗したことや修正したいことをすぐに次の発表に活かすことができるため、45分の授業の中で約5分間のプレゼンを計6回行うようにした。4年生は、6年生の発表を聞きながらも、発表についての観点が書かれたシートに採点を行った。
〈場面6〉評価をふまえて振り返る
4年生から返ってきたシートをそれぞれのグループで集計した。感想のなかには「今までは全く興味がなかったが絶対観戦しようと思った」や「自分も6年生になったら、この位立派に発表できるようになりたい」などの言葉があり、発表した6年生は充実した気持ちを持ちつつも今回足りなかった部分について改善策を考えていた。