特別支援学校 総合 よく読んで答えよう【実践事例】(茨城県立水戸飯富特別支援学校)

特別支援学校 総合 よく読んで答えよう【実践事例】(茨城県立水戸飯富特別支援学校)

茨城県立水戸飯富特別支援学校
野原 裕一教諭・照山 千里教諭
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ロイロノート・スクールを活用して、自分の考えが正しいのかどうか他者と比較し、主体的・対話的で深い学びへの第一歩を踏み出します。

文章の書き方の学習においてロイロノート・スクールを活用することにより、文字だけではなくイラストを補助的に使って答えを導きだしたり、意欲をもって主体的に文章の書き方の学習に取り組めることをねらいとしました。文章の内容を理解したり、分かりやすい文章が書けたりすることを目指して授業を行いました。使用している教科書では、生徒の課題に対応しづらいことからロイロノート・スクールで電子教科書を作成して使用することで、個々に応じた支援ができるようにしました。
まず、前回学習した文章の書き方のポイント(4W1H)を確認し、教科書をロイロノート・スクールで全員に表示して音読していきました。それから、教科書の文章の中から指示された4W1Hを探し、文章に正しくラインを引きます。ラインを引いたデータを教師に提出し、発表しました。それぞれの個別の回答を比較表示することで自分の回答が正しいのか、間違っているのかを確認できるようにしました。そうすることで、より理解が深められ、効果的に文章の書き方の学習ができました。
また、繰り返し問題を解くことで理解の定着を図るとともに、徐々に難易度を上げることで生徒の課題に即した評価ができるようにしました。

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ロイロノート導入のメリット

電子黒板のように一斉授業の中での教材の効果的な提示できるとともに、簡単に準備ができることで生徒もタブレット端末を扱う機会が増え、操作の定着が容易でした。

自分の考えが正しいのかどうか他者と比較できることで、自信がもてるようになるとともに、クイズ番組のような雰囲気を作ることができ、積極的に授業に参加するようになりました。考えを視覚化でき、対話を引き出すことができるアプリだと感じます。


実践の目標

文章を読んで内容を理解することができる。

文章の書き方のポイント(4W1H)を知ることができる。

文章の中のポイント(4W1H)を探すことができる。

教師の質問に、タブレット端末で確認しながら答えを書くことができる。

実践の場面

1. 4W1Hを確認する

ロイロノート・スクールで前回学習した文章の書き方のポイント(4W1H)を質問し、答えることで内容を確認した。
4W1Hとイラストを比較、確認することで何を示しているのか確認できるようにし、回答が難しい時は、選択肢やイラストのついた問題を個別に配付することで、質問に答えることができるようにした。



2. 教科書の文章を音読する

ロイロノート・スクールで全員に教科書の文章を表示するとともに、どこを読んでいるかも分かりやすくするため、読んでいる所をペン機能で印を付けるようにした。
最初は文章を短く段落ごとに表示し、文章を追いやすくして音読がスムーズにできるようにするとともに、内容を理解しながら読めるようにした。



3. 4W1Hを文章の中から探して答える①

教科書の文章の中から指示された4W1Hを探す。
文章に正しくラインを引いた後、教師にデータを提出し発表した。それぞれの個別の回答を比較表示することで自分の回答が正しいのか、間違っているのかを確認できるようにした。


4. 4W1Hを文章の中から探して答える②

繰り返し問題を解くことで理解の定着を図るとともに、徐々に難易度を上げることで生徒の課題に即した評価ができるようにした。生徒が迷っている時は、イラストなどを加えた問題を個別に提示したり、最初に確認したスライドを見直したりして、ロイロノート・スクールの機能を活用して答えられるようにした。

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