高校 社会 皇帝ヴィルヘルム2世の外交政策【実践事例】(福岡第一高等学校)

高校 社会 皇帝ヴィルヘルム2世の外交政策【実践事例】(福岡第一高等学校)

#実践報告  #授業実践事例

基本情報
授業担当者青木先生
学年 / 教科社会科
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本校は国際バカロレア(International Baccalaureate、以下IB)認定校で、「社会科」に該当する実施科目は「HistoryHL(Higher Level)」である。IBプログラムは「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探求心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」を目的としており、批判的(多角的)な考え方を生徒が身に着けられるような授業を意識している。

〈実践の概要〉
皇帝ヴィルヘルム2世の外交政策を通じて、その政策に至った国内状況やヨーロッパ各国に及ぼした影響を様々な視点から探求し、批判的思考スキルを高める。
まず、教員が探求課題(前述)を示し、ヴィルヘルム1世時代のビスマルク外交の概略を説明。次に、発表に向け①「皇帝ヴィルヘルム2世の外交政策に影響を与えたドイツ国内の状況」は共通発表テーマに、②「ドイツの外交政策が他国に与えた影響」は、イギリス・フランス・ロシア・オーストリア=ハンガリー帝国の各国を生徒に割り当て、探求を行った。調査分野に関しては、政治面や経済面などの指定はせず、生徒の興味関心に沿った分野の探求を奨励している。そして、調査内容を発表後、議論を通して生徒間の意見や考察を共有しながら結論を導き出していった。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
生徒の視覚に訴えられる資料(画像や動画)を使用することができ、かつペーパーレス化を実現できた。
高校生にとっては紙媒体よりもタブレット端末の方が馴染み深く、抵抗なく学ぶことができる。
教員と生徒間および生徒同士での意見や資料などの共有が容易になった。

〈実践の目標〉
調査探求では主体的な学びを、発表やその後の議論では対話的な学びを通じて、批判的思考スキルを醸成させる。
同一事象に対し、自身の考察の価値と限界をそれぞれ分析し、他者の考察と比較や対比をすることで「歴史家」としての考え方を身に着けさせる。

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〈場面1〉ビスマルク外交の概略を説明
ヴィルヘルム2世即位前のドイツ外交政策の概略を簡単に説明し、即位後の外交政策と比較・対比させる。

〈場面2〉担当割り当て・調査・探求・発表原稿作成
5名の生徒をそれぞれイギリス・フランス・ロシア・オーストリア=ハンガリー帝国に振り分け(オーストリア=ハンガリー帝国のみ2名)、自身の興味関心に応じた分野を切り口に調査および探求を行う。また、発表時間を15分に設定し、原稿の作成を指示。形式および内容に関しては、探求課題に沿う範囲で生徒の裁量に任せた。

〈場面3〉発表
一人あたり15分を目安に発表を行う。ただし、テーマ①と②それぞれの発表時間が5分未満にならないよう発表条件を定めた。

〈場面4〉質疑応答
発表内容に関する質問とその応答、および発表形式(スライド内容や資料等)へのアドバイスなどを5分程度で行う(質問内容が回答できない場合、後日調査した上で再度回答)。そして、発表内容や方法の改善点を共有し、次回の発表時の課題とする。

〈場面5〉議論・まとめ
全員の発表内容を基に議論し、結論を導き出す。

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