高1 家庭基礎 子どもと遊び 保育実習「絵本作りをしよう」【実践事例】 (日本大学山形高等学校)
授業担当者 | 羽田 夏美 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校1年/ 家庭基礎 |
単元 | 子どもと遊び |
〈実践の概要〉
本時まで保育分野において,子どもの発達や発育,子どもにおける遊びの意義や種類などについて講義を重ねており,そのまとめとして,グループ学習でのロイロノートを用いた絵本作りを行いました。絵本作りをするとなると教材の準備や多くの時間が必要になりますが,1人1台タブレットとなったことで,グループ内で分担をして協力しながら短時間かつ効率的に絵本を作成し,繋げることで絵本を完成させることができました。意見交換をしながら作業をすることで,より子どもに合わせた絵本を意識した実習となりました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
グループ活動で同時進行での作業が可能となった。
グループ内でただ意見を出し合うだけでなく,必要な情報を探して活用できるようになった。
資料の配布や提出物・作成した資料の回収がしやすくなり便利になった。
〈実践の目標〉
グループ学習を通して,他者の意見を知り,より理解を深める。
子どもの成長に適した絵本とは何かを考え深める。
グループ学習での自分の役割,他者との協力することの重要性を学ぶ。
〈授業写真〉
〈場面1〉通常の授業における意見の共有
通常の授業では授業プリントを用いた講義を行っている。教科の特性からも生活に必要な知識や技術をプリントにまとめて説明を行うが,それだけでは実践的でないことからもそれぞれ自分の考えをまとめさせ,発表させる場面が多くある。今までは時間の都合からも発表できるのは数人のみであったが,ロイロノートの提出箱を用いることで,短時間で自分の考えをそれぞれがまとめ,クラスの生徒の意見を一斉に共有することができるようになった。
〈場面2〉保育分野における子どものための絵本作り
グループ学習の一環として絵本作りを行った。1人1冊絵本を作成するとなると教材の準備や多くの実習時間が必要となることから,グループ学習での実施とした。絵を描いたり,物語を構成したりとする活動に関しては得意とする生徒と苦手とする生徒に大きく分かれることからグループ学習にすることで各自の能力を活かして協力しながら短時間で絵本を完成することができた。
〈場面3〉衣分野の被服実習「刺し子」
今年度の被服実習は刺し子ということで手縫いでの実習である。最初の授業において刺し子の文化や技法についてまとめた資料を解説したのち配布するようにしたことで,解説を聞いてやり方の分かった生徒はすぐに作業に入り,分からない部分のあった生徒は自分で必要な資料を確認できるようにしたことで効率的な導入とすることができた。また数週に渡る授業であることから,途中でやり方が分からなくなってしまう生徒もいたが,自分のペースで確認もしながら被服実習を進めることができた。
〈授業写真〉