高1 社会/地歴公民 博物館は誰のもの?(帝国主義が現代の私たちにもたらしたもの)) 近代化と私たち【授業案】三輪田学園中学高等学校 内田美穂
学年 / 教科 | 高1/社会/地歴公民 |
単元 | 近代化と私たち |
指導要領 | 現代の諸課題に対する近現代からの問い |
教科書会社 | 歴史総合 わたしたちの歴史(山川出版社) |
授業者 | 内田美穂(三輪田学園中学高等学校) |
投稿日 | 2024年9月30日 |
単元の一部
解説動画
作成者からのアピールポイント
現代の諸問題の原因を歴史から探るためのケーススタディとして、この授業を設定した。近年の「返還ラッシュ」を様々な角度から考えるために、博物館、政治家、資本家、各地の専門家、現地の人々など立場の違いによって、さらに問題が複雑化していくことを実感してもらいたい。
ロイロノート・スクールのnoteデータ
【展開1】ウォーリス=バッジの人生について考える
この単元は、博物館の収蔵品をめぐる歴史的なやりとりをみて、帝国主義的な思考について歴史から検証する。
本時は視聴カードを元にして、意見交換をしてまとめる。
次の時間では、さらに近年の旧植民地への収蔵品の返還ラッシュの様相をみていく予定。
【展開2】バッジ以外の人物の意見をまとめる
視聴に登場した人々の立場や意見を視聴カードをもとに、まとめていく
最初は、イギリス=植民地支配VSエジプト=支配される側で善悪の判断をしようとする傾向がある。
そういう単純な分け方では、集約できないと気づくのがこの意見整理である。
【展開3】過去の立場と現在の立場のちがい
現在と過去では、博物館の収蔵品に対する立場がちがう。
大英博物館は、本当にきちんと収蔵品を保管してきたといえるのか?
大英博物館のエルギン=マーブルスの例を調べて、さらに考える。
【展開4】博物館はどうあるべきか まとめ
博物館が帝国主義の国の権威を高め、植民地支配を正当化してきたことを知った。
これから博物館がどうあるべきか?ということをしっかりと考えたいと思うようになる。
次回、現代の返還のあり方をみて、現代においても意見をまとめていくことがいかに難しいということがわかっていく予定。