高1 社会/地歴公民 文化の捉え方を歴史的背景から探る!〜ドルチェ&ガッバーナ炎上事件〜 オリエンタリズム【授業案】三輪田学園中学・高等学校 高尾恵梨子
学年 / 教科 | 高1/社会/地歴公民 |
単元 | オリエンタリズム |
指導要領 | 歴史と私たち |
教科書会社 | 帝国書院『明解 歴史総合』 |
授業者 | 高尾恵梨子(三輪田学園中学・高等学校) |
投稿日 | 2024年9月29日 |
単元の一部
解説動画
作成者からのアピールポイント
オリエンタリズムを知ることは、その根底にある西洋の東洋に対する捉え方を理解し、人種差別、帝国主義支配の正当化などの多岐に渡る問題の根底を知ることに繋がります。高校生には難しく感じる概念を、具体性を持たせて理解できるよう授業案を作成しました。
ロイロノート・スクールのnoteデータ
【展開1】問題提起
YouTube上で、2008年に起きたドルチェ&ガッバーナの炎上事件を視聴する。
今回の炎上事件の内容をメモする。
【展開2】問題点の整理
プロモーションビデオを見た時に考えたことや、どのような問題点があって炎上に繋がったのかを考え、個人でカードに記す。
グループで、カードに記した問題点を、Yチャートを使用して分類分けする。
【展開3】多角的な視点で問題点を探る
展開2において受け手である中国側の気持ちを考えたことを踏まえ、次はプロモーション製作者側の意図を考える。
バタフライチャートで、双方の考えをまとめる。
生徒たちに「なぜこのようなすれ違いが起きたのか?」という疑問を持たせる。
【展開4】オリエンタリズムに照らしてこの問題を探る
オリエンタリズムについての説明をし、東洋と西洋における文化の捉え方は歴史的に形成されたものであることを説明する。→人種差別や帝国主義などの関連も確認する。
解説を踏まえ、黒田清輝『智・感・情』と、クロード=モネ『ラ・ジャポネーズ』を比較し、異文化に対する捉え方を考えさせる。→「黒田は西洋画を描こうとしている」「モネは理想的な日本文化の良さを、西洋画に描いている」