高2 生物基礎 バイオームとその分布 植生の分布や特性を根拠として、動物の生息域の変化や行動について考える【実践事例】 (石川県立金沢辰巳丘高等学校)
授業担当者 | 熊切 道人 |
ICT環境 | 1人1台タブレット / 3人1台 |
学年 / 教科 | 高校2年 /生物基礎 |
単元 | バイオームとその分布 |
〈実践の概要〉
日本のバイオームの知識と、地域のバイオームに関連した課題をつなげることで、バイオームについての理解を深めることを目指した。教科書にない時事的、地域的な内容をインターネット上で調べさせた。そのうえで、教師が用意した資料を生徒全員に共有させた。これらの情報から、2020年のツキノワグマの目撃情報多発の原因と今後予想される分布域の変化を、植生と関連させて推定させた。ロイロノートを使う前提だが、本校にあるタブレット数では、必要な時に使えない可能性もあるため、使えないときはタブレットがなくても実施できるように計画している。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
図を拡大でき、細かい違いを見ることができる。
画像や取り込んだプリントへの、描き込みや記述が簡単にでき、何度もやり直せるため、生徒が授業に安心感をもって参加できる。
1つのアプリケーションで複数のことができる。(インターネット、画像加工、共有化など)
〈実践の目標〉
資料を活用することで、複数の知識をつなげ、自分の考えを広げる。
他者の意見を知り、自分の考えを深める。
〈授業写真〉
〈場面1〉配布したプリントを投影
生徒全員が端末や家庭にインターネット環境を持っているわけではないうえ、本校のタブレット数では毎時間使えるとは限らないことから、基本はプリントやノートを使った授業展開である。そのうえで、プリントを写真撮影しロイロノートに取り込み、スクリーンに投影しながら授業をすすめている。
〈場面2〉今日の目標、課題、評価基準の提示
生徒に配布するプリントにも記載しているが、投影しながら全員で同時に確認できる。以前はパワーポイントでプリントとは別に作っていたが、プリントをそのまま提示できることが便利で助かっている。
〈場面3〉インターネットで地域の資料や時事ネタを検索
教科書の日本のバイオームの分布図よりも詳細な分布図をインターネット上から取り込ませた。また、石川県で問題となっていたツキノワグマの目撃情報(授業実施当時)も同時に検索し調べた。ロイロノート内で検索から取り込み、共有できるのがよい。
〈場面4〉資料の共有
事前に教師が用意した石川県のツキノワグマの生息域の変遷および食性に関する資料を、送る機能で生徒に配布し共有させた。
〈場面5〉記入した課題を共有
課題に個人で取り組み、プリントに記入したことをロイロノートで提出させた。全員分を共有したうえで、比較、評価を行った。今年度は様々な制約があったため、個人で課題に取り組み、画面を見ながら全員で共有というパターンで授業を展開した。