高2 国語 小論文・レポート入門 レッスン3 ~文章を読み取って書く~【実践事例】宮崎県立延岡青朋高等学校 定時制
授業担当者 | 山﨑麻里 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校2年生/国語表現 |
単元 | 小論文 |
〈実践の概要〉
小論部の指導に入り、10時間以上経過し、最終段階に入ってきた段階。高校2年生対象ではあるが、来年度の入試や就職試験に向けて、個人の小論文能力を向上させるためにロイロノートを活用している。今回の授業では、文章を読み、その内容を要約し自分の考えをまとめることができるよう指導した。要約をする際の注意点や、自分の考えをまとめる際、引用ばかりになっていないか等、ロイロノートを使い説明、その後、授業の振り返りをするためにアンケートを用いて行った。毎時間、ロイロノートを使用していることもあり、要約をスムーズに行うことができた。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
生徒の興味、関心を引き出しやすい。
解答をすぐに共有することが出来、仲間からのヒントを得やすい。
個人指導がしやすい。
〈実践の目標〉
他の教科でも使ってもらえるよう広めていきたい。
生徒の思考をもっと深めるためにさらに工夫を凝らしていきたい。
生徒が自宅でもロイロノートを使って復習できるよう促していきたい。
〈授業写真〉
〈場面1〉小論文作成のヒント
国語表現の授業で、小論文の指導をする際にロイロノートのシンキングツールを利用し、自分が考える社会の問題や、身近な問題を深めていくことができた。また、テキストに自分の考えを打ち込み、周りと共有することで、自分の考えを見直すことや、周りの考えとの関係性に気付くことが出来た。
〈場面2〉古典の現代語訳
古文・漢文の授業の際に、それぞれに担当の箇所を決め、書き下し文や現代語訳を書き、周りと共有し意味が通じるかを確認しながら、完成させていく作業を行った。自分の担当箇所がはっきりし、またすぐに共有することで間違いにも気付くことが出来るメリットを感じた。
〈場面3〉生活体験発表会の原稿作り
学年全体で集まり、高校一年生を対象に生活体験発表会の原稿作りを行った。昨年度までの文章例を全体に見せ、自分の体験をしっかり思い出させ文章に表現することができるよう促すことができた。自分の苦い思い出や、苦しかった想いをどう乗り越えてきたのか等、振り返るきっかけにもなった。
〈場面4〉部活動のポジション確認
定通体育大会に向けて、部活動の練習を行い、その際に初心者の生徒が多かったため、ロイロノートにポジションを打ち込み、確認させながら練習することで、自分のポジションの定着を図った。自分のしてみたいポジションについて学ばせることもしてみたかったが、また今後の課題にしていきたいと考えている。
〈場面5〉総合的な探究の時間
月に2度ほどしか実施できなかったが、百人一首の中でジャンルを絞り、好きな和歌を一首選ぶ。その後、その和歌の作られた背景や現代語訳を考える。その和歌にどういう印象を持ったか、なぜ印象に残っているのかを考えた上で発表する。その後は実際に百人一首をして、暗記した和歌を増やしていくという活動を行った。
〈場面6〉『水の東西』比較されたものの分類表
自分で書くことも可能な作業だが、目に残る形で、また自分の手で分類することでしっかり頭に残る効果がある。また、自宅にいながら復習できることもメリットの一つであるため、その定着も図っていきたい。
〈授業写真〉