高3 社会 4業態の立地,経営の工夫を考える 第2章 産業と資源「第3節第三次産業」【授業案】群馬県立藤岡中央高等学校 田中隆志

高3 社会 4業態の立地,経営の工夫を考える 第2章 産業と資源「第3節第三次産業」【授業案】群馬県立藤岡中央高等学校 田中隆志

基本情報
学年 / 教科:高3 社会
単元:第2章 産業と資源「第3節第三次産業」
指導要領:(2)現代世界の系統地理的考察 イ.資源.産業
教科書会社:新詳地理B(帝国書院)
授業者:田中隆志(群馬県立藤岡中央高等学校)

単元の一部

解説動画


作成者からのアピールポイント
ウェブカードを活用することで,生徒が簡単にウェブ地図を使って読図・考察ができるように学習活動を工夫しました。

ロイロノート・スクールのnoteデータ

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【展開1】4業態の店舗立地の地図作り
• ウェブカードの中央にある教員の作ったウェブ地図にアクセスして,現在の前橋のGMS・ショッピングセンター・百貨店・コンビニの店舗の分布と商圏を重ねた地図をつくり、下のシンキングツールに貼付けさせ,提出させる。
• 一見,機械的な作業ではあるが,以上の活動を通して,ウェブ地図の操作に慣れさせ,4の業態の立地が道路や人口密集地との位置関係ではどこに立地しているのかを概観させたい。生徒はGIS,ウェブ地図の操作や読図に慣れていないためこの作業が必要と判断した。
【展開2】4業態の立地,経営の工夫を考える
• ウェブ地図の操作から得られた情報をもとに,まず4つの業態の店舗が,道路・人口密集地との関係でどのような位置にあるのか,またそれはなぜかを読み取らせる。また地図をもとに,どこの消費者をターゲットにしていると考えられるのか。また自分が店舗を利用した経験から,それぞれの業態がどのような商品(最寄品か買回品)を主に扱っているのか。それはなぜかを,それぞれの業態ごとに,シンキングツール(PMIを加工したもの)にまとめさせて提出箱に出させる。
• 以上の活動を通して,「商業」という営みが,立地・経営の工夫をして我々の消費生活を支えてくれることに気付かせられると考える。
【展開3】商業の盛衰が地域や生活に与える影響を考える
• 1975年,85年,95年,2005年の百貨店の店舗分布図をもとに,百貨店の立地がどのように変化したかを考えさせる(単純な地図の読み取り)。そのあとウェブ地図(背景図が空中写真)で,百貨店の衰退などで人流が減ったことが一因で増えたといわれている現在の前橋市内の未利用地が,実際にはどのような利用になっている確認させる(単純な地図の読み取り)。
• コンビニがなくなったら自分たちの消費生活にどのような影響があるのかキャンディチャートにまとめさせ,提出箱に提出させる。
• 以上の活動をとおして,「商業の盛衰(とくに衰退)」が,我々の地域社会や消費生活に影響を与えるものであることに気付かせられると考える。
【展開4】商業の意義と課題をまとめる
• これまでの商業の学習活動全体をとおして,自分が考えた商業の意義・課題・興味深い点を,PMIにまとめて提出。
• 以上の活動をとおして,「商業」が,経済発展の中で変化しながら,目的(経営戦略)に応じて商品を変えるなど工夫しつつ我々の消費生活に役立っていること。法律改正で中小の経営が脅かされていたり,景気に売り上げが左右されるなど不安定な一面があること。また都会と田舎の経営戦略の違いの必要性など様々な点に気付かせることができる。
#ワークシート #ウェブ地図(GIS)
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