高1 高2 数学 数列 反転授業の実施【実践事例】 (八王子実践高等学校)
授業担当者 | 阿久津 浩平 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校1年、高校2年/数学 |
単元 | 数学B(数列) |
〈実践の概要〉
学校で授業を受け、復習を自宅で行うという従来の授業は任意性があり、内容の定着にばらつきがあった。そこで、反転授業を取り入れた。事前に授業の動画を撮影しておき、ロイロノート・スクールの動画配信機能を用いて生徒に送っておく。生徒はその動画を見て、従来の授業と同様にノートをとっておく。授業時間では、3~4人のグループで各自予習してきた内容を共有する。その後、グループ毎に練習問題を解き、定着を図る。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
生徒が意欲的・主体的になる。
生徒間で共有することにより理解度を計れる。
生徒間の共有時に表現力が養われる。
アウトプット中心の授業で内容をより定着できる。
反復して動画を視聴でき、何度でも授業を受けられる。
〈実践の目標〉
学力向上。
授業への取り組み意欲向上。
生徒主体の授業を展開
生徒間の情報交換の増加
〈場面1〉動画の配信
教科書の単元や演習問題毎に10分~15分ほどの動画を作成する。動画が長いと生徒が視聴するのを面倒と感じてしまうので、なるべくコンパクトにした。撮影はiPadで行い、そのままiPadで編集をして配信をする。配信日は授業の2日前までに行うと生徒に伝達をしておいた。
〈場面2〉動画の視聴
生徒は配信された動画を自宅などのWi-Fi環境化でダウンロードする。授業動画を視聴し、通常通りノートを作成しておく。各自理解するまで動画を視聴することができ、定期考査前の復習でも動画を活用できていた。
〈場面3〉グループワーク①(共有)
授業の最初の10~15分で、動画視聴で予習してきた内容を作成してきたノートをもとに3~4人グループで共有する。自身の理解を他者へ正しく伝達するために表現する力が必要となる。また、他者の発表をきいたときに理解に齟齬があれば何が正しいか議論になり、間違いに気づくことになる。この間、教員は机間巡視を行い、発言を促すよう誘導や質問対応など行う。
〈場面4〉グループワーク②(演習)
ロイロノート・スクールにおいて演習プリントを配信する。グループ毎に、問題に取り組む。解くための着想から解答の表現方法まで生徒たちで考える。演習のグループワークを15~20分で行い、授業の残り時間で解答の発表を行う。グループ代表者が順番にあらかじめ割り振られた問題の解答を解説していく。教員は適宜補足や注意事項を入れていく。