高1 情報 情報技術基礎/Cによるプログラミング,実習/制御実習 少人数のグループ学習で思考力や問題解決能力,コミュニケーション能力を養う【実践事例】(鹿児島県立鹿屋工業高等学校)

高1 情報 情報技術基礎/Cによるプログラミング,実習/制御実習 少人数のグループ学習で思考力や問題解決能力,コミュニケーション能力を養う【実践事例】(鹿児島県立鹿屋工業高等学校)


基本情報
授業担当者田中 智美
ICT環境3人1台タブレット / 2人1台タブレット / Apple TV1台
学年 / 教科高校1年/情報技術基礎(3人1台タブレット)・ 高校2年/実習(2人1台タブレット)
単元情報技術基礎/Cによるプログラミング,実習/制御実習
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〈実践の概要〉
情報技術基礎では1クラス39名を1グループ3人程度で12グループに分け,パソコン室のパソコンと併用しC言語によるプログラミングの授業でタブレットを活用しました。グループ内では,タブレットを操作したり,流れ図やプログラムを考えたり,プログラムをパソコンに入力したりと分担して作業を行わせ,問題ごとに提出箱に提出後,クラス全員で解答しました。

制御実習では,8人の1班を2人ずつの4ペアに分け,シーケンス図を考える学習に取り組み,全員で解答しました。その後,実技で配線を行う学習は2ペア4人の2グループとして行いました。
情報技術基礎と制御実習と共に,思考力や協働的な問題解決能力,コミュニケーション能力の育成を図ること,互いの苦手な分野を補い教え合いながら協力して学びを深めることをねらいとしています。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
プログラムをプロジェクタでホワイトボードに投影する際,後方に座っている生徒まで見えるように文字の大きさを大きくすると,プログラム全体を映し出すことができず説明に苦慮していました。しかし,3人または2人に1台タブレットがあることで手元にある画面を見ることができるため,プログラム全体を映し出すことができプログラムの流れが理解しやすくなりました。
各グループのプログラムを全体と比較することで,異なる考え方でプログラムをつくっているグループを一目で発見できるようになりました。今まで学習してきた知識を応用し,プログラムを簡略化したり,流れが理解しやすいものをつくったりすることで,生徒の理解も深まるとともに1つの考え方だけでなく多面的な考えをもとうとする意識が高まりました。
制御実習は,プロジェクタとホワイトボードのない実習室で行いました。しかし2人に1台のタブレットがあることで,プロジェクタがなくても4ペアでそれぞれ考えたシーケンス図を比較することや教師側からの資料提供が効率良く行え,生徒の教え合いや協力しながら実技を行う時間を十分に取ることができました。

〈実践の目標〉
少人数で話し合うことによって,基本的な知識や技術の定着を図る。
話し合いや教え合いを通して,思考力や協働的な問題解決能力,コミュニケーション能力を身につける。

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〈場面1〉少人数グループでの話し合いや教え合い
あらかじめPDFのデータを資料箱に準備しておく。生徒はデータを取り込んだ後,2~3人の少人数グループに分かれ,互いに意見を出し合いながら問題を解決するためにどのような知識や実技が必要か話し合う。その際グループ内では,なぜ自身がそのように考えたのか自ら説明したりわからないところは教え合ったりしながら学習を進めさせることで,思考力や協働的な問題解決能力,コミュニケーション能力を育成させたいという意図がある。生徒は課題の回答が終了したら,提出箱に提出する。

〈場面2〉全体と比較,発表
全てのグループの回答が提出され返却した後,ロイロノート・スクールで画面配信し全体を比較する。同じように考え回答しているグループをまとめたり,他のグループの説明を聞いたりすることで,問題解決のための知識や技術についての理解を深める。また,自らのグループの意見をクラスの生徒に発表するときに,分かりやすく説明するためにはどのような工夫が必要か,どのように機器を用いれば良いか,役割分担をどのようにするかなどを考え話し合わせた後に発表させる。

〈場面3〉本時のまとめと各自の課題
本時の学習全体を通して,教科書等を利用し知識や技術について確認する。その際,理解が十分でないと思うところはグループ内でお互いに教え合いながら復習するよう促す。その後は事前に配信されている応用問題を段階別に取り組む。応用問題を段階別にすることにより,主体的で意欲的に学習に取り組む姿勢を育成させたいという意図がある。

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