高2 数学IIB 複素数と方程式 数列 新型コロナによる休校措置期間における第2学年数学Ⅱ・Bの家庭学習について【実践事例】(愛知県立熱田高等学校)

高2 数学IIB 複素数と方程式 数列 新型コロナによる休校措置期間における第2学年数学Ⅱ・Bの家庭学習について【実践事例】(愛知県立熱田高等学校)


基本情報
授業担当者辻村博,高橋咲月
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科第2学年/数学Ⅱ・数学B
単元複素数と方程式・数列
hr
〈実践の概要〉
新学期の始まりに新型コロナによる休校となり、授業が進められず、家庭学習の指示が必要となった。そこでロイロノート・スクールを活用し、家庭学習のサポートに利用することにした。教科書や副教材を基本に授業の予習を各自で行うことになったが、教科書だけではなかなか理解できないと考え、ロイロノート・スクールを利用し、家庭学習のサポート用の教材(解説スライドや動画等)を一斉送信した。その後、各自からの質問等を受け付け、ロイロノート・スクールにより双方向のやりとりを行った。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
家庭学習のような時間差がある場合でも利用可能である。
各個人と対応もできるし、内容によっては全体と共有できる。
課題配付や回収がスムーズにできる。

〈実践の目標〉
家庭学習が円滑に行えるようにサポートする。
学習過程で疑問に思ったことや躓きを質問することができる。



hr
〈場面1〉ロイロノートの準備
昨年度末から年度初めにかけて休校が続き、生徒への家庭学習の指示等を行った。その中でロイロノートのID・パスワード発行の準備も進め、学年別に登校日を設け配付した。その後に学校ホームページでインストール手順や簡単な使い方を指示し、家庭学習で活用できるようにした。

〈場面2〉教員への研修・研究
生徒への指示と同時に教員への研修や研究を行った。簡単な使い方、教材開発の方法とそのメリットやデメリットなどを研究し、実際に数学Ⅱ・Bでは異なるいくつかの方法を試行し実践した。それを紹介しながら、他教科でも教科の特性に合った方法を研究してもらうことにした。

〈場面3〉家庭学習のスタート
家庭学習が始まったが、実際に目の前に生徒がいて様子が観察できるわけではないため、いろいろと手探りの状況が続いた。教員も試行錯誤しながらロイロノート・スクールを利用して、まずはコミュニケーションをとることから始めた。各HR担任にお願いをして、HR担任のもとに何かコメント(HR担任が自由に指示。自己紹介や絵を描かせたクラスもある。)を提出させた。その後、課題に取り組む際のサポートとなるようにロイロノートを活用していった。

〈場面4〉生徒の反応
最終的に生徒の反応としては、生徒の順応は早くうまく活用した生徒が多く見られた。一方でディジタルデバイドを痛感する場面もあった。遠隔でのやりとりのためすべてがうまくいくとは限らないため、その格差をどう埋めるかにも苦心した。また、活用した生徒は質問を送り、それに返信することで学習サポートをした。さらに、学習進度を確認するための小テストを配付し提出させた。

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