高2 総合 地域協奏(協創)プロジェクト【実践事例】(福岡県立八女高等学校)
授業担当者 | 敷田 翔太、居福 純也 |
ICT環境 | 4人以上で1台 |
学年 / 教科 | 高校2年/総合的な学習の時間 |
単元 | - |
〈実践の概要〉
本校のある福岡県筑後地方の市や町はそれぞれに地域の課題を抱えており、住みたい、住み続けたいと感じられる魅力を高めることが求められています。そこで、総合的な学習の時間を利用し、生徒が住む自治体の課題解決策を検討・考察し、相手に伝わるようなスライドを作成しました。
まず、生徒が住む直接4つの自治体の職員からその地域の課題を聞き、解決策を考察します。考えた策について職員の方に意見を求めながら発表内容の構成を考え、ロイロノートのカードに図や文字を使って書き込みスライドショーを作成し、課題解決策を発表しました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
授業中においても、個々のグループに連絡したいことがあれば、わざわざ教室に行かずに伝えられる
各グループの進み具合を提出箱を活用することで把握できる。
ウェブサイトの引用が容易である。
〈実践の目標〉
自分たちが生活する地域の課題に興味、関心を持つ。
地域の課題を解決するためには、どのような解決策を講じたら良いのか考えることで問題解決力を育成する。
自分の考えや解決策が相手に伝わるようにスライドにまとめることで、自己表現力を育成する。
各班の発表を見て、自分とは異なる考えを知ることで、視野を広げ、ものの見方を鍛える。
〈場面1〉本取組の概要説明とロイロノートの基本操作説明
いくつかの授業でロイロノートに触れていたが、初めてロイロノートに触れる生徒もいたので、全体でロイロノートの使い方を学ぶ授業を行った。各グループで協力して、実際にロイロノートを使い、例示されたスライドと同じものを作成した。大まかな操作方法について説明したが、具体的な操作方法についてはWebサイト等を活用した。
〈場面2〉各自治体における課題の説明
4つの自治体の担当者から、各自治体の課題の説明を聞き現状を把握する。また各自治体が現在取り組んでいる解決策を参考に、グループの中で問題の種・解決策の種を見つける。最終的に4つの自治体があげた課題の中から、自分が興味・関心を持った課題を選択・設定し、解決に向けた考察を始める。
〈場面3〉解決策の考察
全体の説明の中で興味、関心を持った内容を出し合い、これから考察を行うテーマを決める。全体説明の中で使用したスライドは資料箱に保存されており、いつでも見れる状態にしておく。各自治体の職員の方が各教室を巡回していただき、説明の補足や疑問等あればその場で質疑応答を行い、より有効な策を考える。
〈場面4〉スライド作成
インターネットで調べた内容や、班で考えた解決策をロイロノートのカードを利用してスライドを作成した。ここでは、内容よりも芸術点が高いだけのスライドにならないように、毎時間作成したスライドを提出させ、こまめに作成状況を確認していった。解決策に至るまでの道筋が論理的に展開されるようなスライドを作成するように指導した。
〈場面5〉自治体担当者を迎えて解決策の発表
2時間利用して解決策の発表を行った。1時間は電子黒板で自分たちが考えた解決策のスライドを映し出し、クラスでの発表を行った。その際、各自治体の方も迎えて発表を聞いていただいた。もう1時間は、提出された他のクラスの発表スライドを見て様々な意見の共有を行った。このことによって、他のクラスの考えにも触れることができ、今まで以上に視野を広げることができた。