高2 英語 コミュニケーション英語Ⅱ 関係代名詞 新しい学力観を意識した英語力の育成【実践事例】(駿台学園中学校・高等学校)

高2 英語 コミュニケーション英語Ⅱ 関係代名詞 新しい学力観を意識した英語力の育成【実践事例】(駿台学園中学校・高等学校)


基本情報
授業担当者神戸 崇寛
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高校2年生/ コミュニケーション英語Ⅱ
単元Lesson 8 Grammar:関係代名詞, Lesson 9 Read:Sleeping Patterns in the Animal World

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〈実践の概要〉
グローバル化する社会で求められる英語力の変化や一連の教育改革(大学入試改革や学習指導要領の改訂)に伴い、従来型の文法訳読式だけではない授業方法を模索し、2021年度入試から導入される大学入学共通テストや外部検定試験を見据えた授業の実践を目指した。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
リアルタイムで生徒の反応が確認でき、フィードバックも可能
他のアプリケーションとの連携が容易
CBT形式の試験で求められるタイピングやスピーキングの練習が可能

〈実践の目標〉
質・量ともに充実(難化)する大学入試問題にも対応できる読解力の育成
英語外部検定試験への対応
英語以外の授業でも求められる批判的思考力を意識した授業



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〈場面1〉ウォームアップ
毎時間、授業冒頭で帯活動として単語テストや速読演習をおこなっています。臨時休業中には、Googleフォームで作成した単語テストをwebカードで、学校再開後には、速読用の練習問題を配付しました。速読とはいえ、正確に読む力の育成も念頭に置いているため、答えの根拠になる文にラインマーカーで印をつけ、正答率やwpmを記入し提出させることで、進捗率を可視化できるようにしています。

〈場面2〉イントロダクション(Grammarの場合)
臨時休業時には、当初、紙ベースでの教材の郵送や他社のオンラインサービスで対応していました。本校では生徒が1人1台iPadを所有していることから、5月中旬よりオンライン授業をおこないました。その際扱った文法の授業では、ターゲットとなる文法項目が使われた英文を聞く・読む前に場面の把握をし、ことばの機能的側面にも焦点を当てながら英語でやり取りをおこないました。直接配付資料に書き込みをしていくことでリアルタイムでの授業と変わらない速度で展開ができました。

〈場面3〉イントロダクション(Readの場合)
学校再開後には、学校での新しい生活様式に配慮しながらも、昨今求められている批判的思考力の養成を意識した授業をおこないました。色カードを活用した主題把握、シンキングツールのベン図を使った比較・対照による分類、PMI/KWLカードで生徒がすでに持っている知識の整理及び背景知識の活性化(新学習指導要領でも求められている他教科との関連づけも意識しています)で読む目的を明確にさせました。

〈場面4〉リーディングでの活用
以前から教科書本文をセクションごとに区切ることなく、本文全体を通し読みすることで、「木を見て森を見ず」にならないようしてきました。さらに一工夫を加え、パラグラフをバラバラにしたカードを配り、時系列や因果関係、代名詞の照応関係を意識しながら、ジグソー法のような形で文章を再構成する読み方を取り入れ、これまでとは少し異なる方法での読解方法を試しました。

〈場面5〉ライティングでの活用
大学入学共通テストで英語外部検定試験を全面的に活用する方針は再検討となりましたが、すでに英検やGTECなどの検定試験のスコアを持っている生徒を優遇する入試が多くの大学で活用されています。英語力の伸長を図るだけではなく、身近な成功体験を積み重ねることで英語学習に対する動機づけを高めるもこともかねて、普段から検定試験を意識した授業をおこなっています。授業のまとめで、本文の内容と関連したグラフや図表を用いて、ライティングの練習をしました。語数のカウントも容易にでき、タイピングの練習にもなりました。

〈場面6〉スピーキングでの活用
CBT形式のスピーキング試験も増えつつある現状や生徒一人ひとりに個別に対応することへの限界もあり、個人でスピーキングの練習ができるための環境を整えました。音読練習の活用だけではなく、カードに音声を添付し、さらに録音、提出までできることから、英語による面接試験の練習にも使える教材の準備をしました。

〈授業写真〉
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