高2 現代文 ロイロノート・スクールを活用し、考える力と書く力の涵養を図る【実践事例】(相洋高等学校)

高2 現代文 ロイロノート・スクールを活用し、考える力と書く力の涵養を図る【実践事例】(相洋高等学校)


基本情報
授業担当者佐藤清隆
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高校2年/現代文B
単元評論・小説
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〈実践の概要〉
平時の授業でロイロノート・スクールを活用し、考える力と書く力の涵養を図る。
(探究・考察)
資料の読み込みと調べ学習を行いながら、思考ツールを用いて発表資料を作成する。〈個→グループ→個〉の流れを基本とした協働的な学習を行いながら、多角的な視点を養う。
(演習)
ロイロノートを80字記述問題の解答用紙として利用し、論理的な文章を書く活動を行う。翌授業時に回答共有を行い、他の生徒の文章を参考にしながら文章内容の理解を深める。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
様々な「思考ツール」のシートを生徒が自由に使うことが出来るので、生徒の自主性や発想力を活かした授業づくりができる。
「回答共有」の機能を活用することにより、教師だけでなく生徒も思考の多様性を視認することができる。
「送る」の機能を活用することにより、Web資料やプリント類をPDF化して簡単に配布することができるので、印刷コスト削減等のペーパーレス化のメリットが享受できる。

〈実践の目標〉
「思考ツール」を活用し、論理的に思考し文章を書く力を養う。
「回答共有」の機能を活用し、他者と協働しながら学び合う力を育む。
社会的リソースを活用しながら、情報リテラシーを身に付ける。



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〈場面1〉評論『戦争の〈不可能性〉』(西谷修)実践 ①
ロイロノートの「送る」機能を活用し、第一次世界大戦に関するPDF資料を配布した。評論文『戦争の〈不可能性〉』(西谷修)の一節にある「西欧先進諸国による世界分割」という表現をもとに、次のような探究課題を提示した。「第一次世界大戦では、どのような世界分割が行われたのか。100字程度でまとめなさい。」

〈場面2〉評論『戦争の〈不可能性〉』(西谷修)実践 ②
ロイロノートの「思考ツール」シート活用し、生徒の発想力を活かした授業を行った。個人学習で、三国同盟と三国協商の対立関係およびパリ講和会議の内容整理を行った。次に小グループを作り、各自が作成した資料を用いて発表を行った。最後に「世界分割」という表現が、植民地の割譲までをも含んでいることを確認した。

〈場面3〉評論『戦争の〈不可能性〉』(西谷修)実践 ③
ロイロノートを記述問題の解答用紙として利用した。評論文『戦争の〈不可能性〉』(西谷修)の内容に関する80字記述問題の配布と回収を行った。翌授業時に回答共有を行い、ベスト解答の提示と解説を行いながら、文章内容の理解を深めた。

〈場面4〉小説『こころ』(夏目漱石)実践 ①
ロイロノートの「回答共有」を行い、他の生徒の意見を参考にしながら内容理解を深めた。小説『こころ』(夏目漱石)の一節にある「覚悟ならないこともない」という表現をもとに、次のような探究課題を提示した。「Kは何を覚悟していたのか。〈覚悟〉についてすべての可能性を挙げたうで、あなたが考える最適解を述べよ。」

〈場面5〉小説『こころ』(夏目漱石)実践 ②
ロイロノートの「思考ツール」シート活用し、協働的な学習を行った。小説『こころ』(夏目漱石)で登場する「襖」をもとに、次のような考察課題を提示した。「小説『こころ』のなかで「襖」はどのような意味を担っているか。個人の考えを述べたうえで、グループで意見を交換せよ。

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