(郡山市立日和田小学校)6秒CMで、福島県の魅力を発信しよう!【実践事例】
授業担当者 | 宇内隆一 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校4年 社会科 |
単元 | 特色ある地域と人々の暮らし |
〈実践の概要〉
東日本大震災からの復興途上にある福島県。東京電力福島第一原子力発電所の事故による風評被害もあり、なかなか福島県のよさが全国に伝わっていません。そんな状況を打破しようと、福島県が制作した、福島の魅力を6秒で伝えるCM(「もっと知ってふくしま」http://ch.pref.fukushima.lg.jp/shitte/ を参考に、社会科における福島県の学習のまとめとして自分たちでもCM作り、福島県の良さを発信してみました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
普段教室で学習していることは教室内だけで完結しているのではなく、社会とつながっていること、インターネットを使って発信することで世の中の人に自分たちの思いを伝えることができるということを実感することができた。
〈実践の目標〉
福島県の特色や良さなどを、福島県を紹介するCMを作る過程を通して再認識することができる。
〈場面1〉福島県の作った6秒CMを視聴する
YouTubeにアップされている「もっと知ってふくしま!」のCMを視聴し、福島県がどのようなことを伝えたくてこのCMを作ったのかについて理解するとともに、自分たちでも作ってみようという意欲付けをしました。
〈場面2〉CMの基本的なフォーマットについて理解する
① 福島県の良さを伝えるせりふ…「こんにちは ベコ太郎 こう見えて うし」のように一定のリズムで言えること、最後にクスッと笑える「落ち」が入ると面白いことなどを、元ネタのCMを見ながら分析しました。
② 3~4枚程度のイラスト…ロイロノートのカードを3~4枚つないで、それを順に動かしながらせりふを言っていくとCMになるので、せりふに合わせたイラストを描かせました。
③ なるべく6秒以内に納める
〈場面3〉CMを作る
せりふを考えついた児童から、イラストを描き始めました。ロイロノートのカードに直接描いても、画用紙に描いたものを写真でとって使用してもよいことにしました。児童は思い思いに福島県の良さを伝えるイラストを描いていました。
〈場面4〉CMの形に整える
当初は、カードを一枚ずつ示しながらせりふを言って、みんなの前で発表すればいいかと思っていましたが、子どもたちがロイロノートにはカードを動画のように見せる機能があること、音声も一緒に流せる機能があると言うことを発見し、それを使って発表するとよりCMらしく見えるので、それを使うこととしました。
〈場面5〉できあがったものをお互いに見せ合う
できあがった作品を学級全体で鑑賞しました。思いのほかできがよかったのと、教室で学習したことが社会とつながっていることを体験させたかったので、もっと本物に近づけるべく、担任のパソコンを使って音声と画像を同期させたり、6秒以内に納まるように調整したりして、YouTubeにアップしました。
〈場面6〉福島県知事・郡山市長・教育長が来校しての鑑賞会
福島県庁広報課に児童がCMを作ったことを連絡したところ、「CMを見た県知事がとても感動し、是非とも児童に会いに行きたいと言っている。」との申し出があり、福島県知事・郡山市長・教育長とCMを作った児童たちとのCM鑑賞会が行われました。当日の様子は各種メディアにも取り上げられました。