中3 社会 裁判員制度と司法制度改革 みずから考え、ICTを活用して他者に発表する【授業案】尼崎市立中央中学校 永野 浩隆
学年 / 教科: | 中3 社会 |
単元: | 国の政治の仕組み |
指導要領: | 民主政治と政治参加 |
授業者(学校名): | 永野 浩隆(尼崎市立中央中学校) |
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目 標
裁判に関する基礎知識を使い、みずからの意見を根拠をもとに主張することが出来る。
【展開1】前々回の小テスト直し回収・小テスト実施・前回の小テスト返却
指導上の留意点 : 落ち着いた雰囲気で授業に参加できるようにする。
【展開2】今回考える刑事事件の内容について確認する
タブレットのロイロノートから生徒のタブレットに内容を送信する。
指導上の留意点 : 支援が必要な生徒には机間指導を行って指示を出す。
【展開3】検察官・弁護人に分かれ、刑事事件の被告人は有罪か無罪を理由とともに考える
ロイロノートのテキストに自分の考えを書いて他の生徒に説明できるよう主張を組み立てる。
指導上の留意点 : 支援が必要な生徒には机間指導を行って指示を出す。
【展開4】自分の考えとは違う生徒と主張を見せ合って考えを共有する。(ワールドカフェ方式)
テキストで作ったスライドをもとに、考えを生徒自身の口で発表する
指導上の留意点 : 時間で区切り移動するように指示する。
【展開5】自分が裁判員になった時、どのような判断をするのか考える
指導上の留意点 : 無罪か有罪か、マグネットを前に貼りに来るように指示する。
【展開6】裁判員として、どの意見が参考になったか、実際に、様々な役割を経験してみて感じたことをまとめる
全員の意見を個々のタブレットで共有してまとめをかかせる。
指導上の留意点 : まとめを書く指示を出す。
ICT活用にあたって
授業支援ソフトとしては「ロイロノートスクール」を活用。
タブレットで動画を見て、考える授業だったので全員にイヤフォンを使用させた。
授業を振り返って
昨年度は4人に1台だったのが、今年度は2人に1台で授業を出来たことで、「みずから考え、発表する」という目標により近づけたのではないかと思った。タブレットを使うと、授業者はほとんど前で話すことはなく、どちらかというとタブレットを操作している生徒の補助に回ることが多かったが、普段社会に苦手意識を持っており、中々自分の意見を口で伝えることができないような生徒でも、タブレットを見ながらの説明では、初対面の大人に対してもはっきりと自分の意見を述べることが出来、生徒の可能性とタブレット授業の可能性、どちらも感じることが出来て良かったと思う。