中2 理科 電流の性質 タブレットを話し合い活動で活用し、階段照明の回路が作成できる授業を展開します【実践事例】(墨田区立桜堤中学校)

中2 理科 電流の性質 タブレットを話し合い活動で活用し、階段照明の回路が作成できる授業を展開します【実践事例】(墨田区立桜堤中学校)

#実践報告  #授業実践事例
基本情報
授業担当者野原 銀河
ICT環境2人1台タブレット
学年 / 教科中学校2年・理科
単元電流の性質
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〈実践の概要〉
階段の照明を1階と2階でスイッチを操作して点灯、消灯させるという日常生活にとって身近な仕組みを回路という視点から考えていく。授業では「階段の照明のスイッチ」の仕組みを理解し、目的に沿った回路をグループで話し合いながら作成、検証して答えに辿り着くことを目標とした。タブレットのアプリ「ロイロノート」を用いて前時の復習や実験結果の記録をとりながら、対話的な活動の支援として活用していく。後半では他の班の支援を受けながら回路の仕組みを理解するとともに目標の回路を作成していく。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
あらかじめ撮影した動画や写真を、生徒自身が自分の手元で必要に応じて何度も確認することができる。 提出箱に提出した回答を生徒達が共有することで、自分の手元で他の人の考えを共有することができる。また相手の意見にコメント等を添付して送ることができる。
授業者は提出箱に提出したデータを後日確認できる。また何度も確認できるだけでなく、提出されたデータは他のクラスの授業や来年度以降の授業で資料として用いることができる。
今までPC室といった固定された場所でしか行えなかったインターネット検索やICT機器の利用が、場所を選ばず利用でき、様々な授業展開に対応することができるようになった。

〈実践の目標〉
タブレットを活用し、基本的な回路の仕組みを確認するとともに、階段照明の回路の仕組みを考えながら、話し合い活動や時には他の班の支援を受けながら目的の回路を作成することができる。

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〈場面1〉前時の復習(振り返り)
既習事項の振り返りをワークシートを用いて行い、電気図用記号について確認する。ワークシートの記入後、タブレットのアプリ「ロイロノート」を用いて、生徒達の画面に模範解答を配布して答え合わせを行った。タブレットを用いて答えを配布することで、黒板が見づらい後方の生徒への支援だけでなく、生徒一人一人が自分のペースで答えを確認できる状況をつくった。また授業者も板書の負担がなくなり、机間指導を行うことができた。

〈場面2〉課題提示、本時の目標の確認(導入)
階段の照明が1階と2階で操作できる身近な生活について共通理解を行い、本時の学習がその回路の作成であることを伝えた。その際、回路作成に必要な「切り替えスイッチ」について紹介し、その仕組みをタブレットの動画を配信しながら説明するとともに、画面配信した静止画像に赤線を引きながら再度説明することで、授業者が机間指導を行いつつ生徒に視覚的理解を促した。

〈場面3〉個人思考(展開1:主体的な活動)
提示した動画を生徒に配布し、目的に沿った階段照明の回路図を個人で考え、ワークシートに記入した。

〈場面4〉集団思考1(展開2:対話的な活動)
個人思考で考えた回路図を参考にしながら豆電球や切り替えスイッチ、リード線を用いてグループで作成していき、ワークシートに記載された点検作業を行い、回路の作成が成功したかを判断した。

〈場面5〉集団思考2(展開2:対話的な活動)
実際に作成した回路をタブレットのカメラで撮影した。目的の回路作成に失敗し、次の回路を作成する際の資料として用い、同じ回路を作らないよう参考にした。この流れを繰り返し、まだ作ったことのない回路を作成し続けながら目標の回路を作れるように考えていく。

〈場面6〉まとめ
ワークシートに記載された点検作業を全て確認し、完成した回路を写真で撮影して、教員に提出した。その後、同じ班で情報を共有し、ワークシートに完成した回路の写真を参考に回路図を作成した。さらに自分の学習活動を終えた生徒は、まだ作業が終わっていない班へ助言を行いに向かった。

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