中3 国語 和歌の鑑賞文を書く【実践事例】(帯広市立帯広第一中学校)
#実践報告 #授業実践事例
授業担当者 | 亀谷 直樹 |
ICT環境 | 1人一台 |
学年 / 教科 | 中学校3年 / 国語 |
単元 | 和歌の鑑賞文を書く |
〈実践の概要〉
『万葉集』、『古今和歌集』、『新古今和歌集』の学習後に鑑賞文を書く学習を行いました。1時間目に『古今和歌集』、『新古今和歌集』の3首ずつを生徒に振り分け、下書きを作成しました。本時は下書きをもとに、自分の鑑賞文で工夫した点をロイロノート・スクールで送信し、他者の意見を活用しながら作文を書き直す授業を行いました。鑑賞文を書く際には1回目と2回目の変化がわかるように書き足した部分に赤線を入れさせました。授業の終末では、自己変容を自覚する振り返りとして、TVモニターを使って書き直した部分を発表させました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
グループ形態にせずに交流を行うことができ、他者の意見がデータとして残るため、作文を書く際の効率が上がりました。
カメラ機能が使え、画像でのやり取りが行えるため、視覚的に訴えることが容易にできました。
1回目と2回目の作文をTVに映し出し、自己の変容を振り返る場面では、深まった考えを全員に共有することができました。
交流した内容が保存されるため、評価資料として活用することできました。
〈実践の目標〉
自分の表現を高めるために和歌の鑑賞文を書いている。
和歌の表現を引用したり、言葉を工夫したりして、古典に関する鑑賞文を書いている。
〈場面1〉本時の学習課題を確認する
「授業の流れ」、「交流の観点」、「作文の書き方」をシートに準備しておいたため、生徒に「学習の見通し」を持たせることができました。
〈場面2〉自分の鑑賞文の工夫した点をグループで交流する
6人のグループに分け、自分の鑑賞文で工夫した部分を交流させました。また、資料集やワーク、学習プリントを活用し、鑑賞文に使えそうな素材をグループで交流することができました。
〈場面3〉もう一度鑑賞文を書く
グループの意見を参考にしながら、自分では気づかなかった視点を取り入れ、再度、鑑賞文を書かせました。他者の意見を取り入れることで考えに深まりが見られました。