中3 数学 相似な図形・平行線と角・文字式などにおいて、主に図形を用いる問題 自分で考える力をつける【実践事例】(和洋国府台女子中学校高等学校)
授業担当者 | 大竹 瞳 |
ICT環境 | 学年によって一人一台Chromebook |
学年 / 教科 | 中学3年 / 数学 |
単元 | 相似な図形・平行線と角・文字式などにおいて、主に図形を用いる問題 |
〈実践の概要〉
中学3年生の図形分野、特に証明問題において、苦手意識を持たせずに楽しく自主的に学んでほしいという気持ちも込めてロイロノートを使用。図に色をつける作業は今までも紙で行ってきたが、間違えるとやり直しがきかないことが多い。しかし、ロイロノートなら何度でも書き直すことができ、色や書体を変えることもできる。生徒は操作を覚えるのも早く、楽しみながら取り組んでいた。
3学期の後半では今までの総復習として、既習分野の応用問題に取り組んだ。文字式を用いた証明や、グラフを用いた文章問題も、他者の考えやヒントを共有しやすいことにより、手を付けやすく感じる生徒が多いように感じた。難しい問題にも挑戦し、自分の力で解く姿勢を養うことができた。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
感覚で操作できること
問題の配付、提出、返却、解答やヒントの提示等、作業が簡単であること
解答の比較ができ、それを生徒と共有することができること
黒板の解答を写すだけでなく、自分で考えようとする力がつくこと
〈実践の目標〉
証明の流れを知り、穴埋め形式で証明を作成する。最終的には一人で証明を完成させる
他者の解答と見比べて、理解を深める
どんな問題でも、書き込みながら自分で考えて解く力をつける
〈場面1〉相似の証明
①はじめは穴埋め方式で証明の流れを知る。シートもこちらですべて用意。辺の比については黄色、角の大きさについては赤、相似条件や説明については青、とシートの色ごとに役割を持たせる。
②徐々にヒントを少なくしていく。色を指定したシートだけ用意をし、文章は生徒自身で入力。(打ち込みでも手書きでもよい)
③最後は、問題だけ与えてすべて自分で証明を作成。
〈場面2〉他者の解答と見比べて、理解を深める
問題となる図を貼り付けておくと、何度でも書き直しが可能。生徒は自然と色を使ったり、定規機能を使ったりと工夫をするようになる。
他者の解答、特に図への書き込み方や解答の書き方を見比べる。分かりやすい解答、理解しやすい書き方や導き方をシェアすることができる。
〈場面3〉自分の力で考え、解く力を養う
文字を用いて式を証明する問題や、グラフを用いて考える問題は、手を付けづらいものの一つである。しかし、図への書き込みやヒントのシェアをすることで苦手意識がなくなってくる。間違えてもすぐに直せるところや、とりあえず手を動かすという習慣がつくことも利点でもあると感じた。