小5 理科 人のたんじょう【実践事例】小値賀町立小値賀小学校 須藤泰平
授業担当者 | 須藤泰平 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校5年 / 理科 |
単元 | 人のたんじょう |
〈実践の概要〉
①教科書をもとに、受精から出産までの間で、自分が不思議に思ったことついて調べ学習をする。
②調べたことを、ロイロノートを活用してまとめる。
③小グループに分かれて発表する。
④グループの中で、全体に広めたい発表を決め、代表者の全体発表を行う。
⑤補充学習 おなかの中で胎児が育つ他の動物(イルカなど)にも、へそがあるのか予想する。
※補足 タイピング習熟について
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
これまで…Web検索で得た情報をノートに書き写す。
ロイロ …web資料をロイロノートのカードに添付することができる。
さらに資料に文字記入もできる。
これまで…発表用に画用紙にまとめたり、写真を印刷したりしていた。
ロイロ …ロイロカードにまとめたものを、そのまま発表資料として活用できる。
これまで…全体発表用の資料を、教材提示装置を使って電子黒板に提示する。
ロイロ …提出機能を使って、簡単にデータの受け渡しが可能。
1分もかからずに、電子黒板に発表資料を提示することができる。
〈実践の目標〉
人は、母体内で成長して生まれることを理解できる。
胎児の母体内での成長について、課題を持ち、調査を行い、得られた結果を基に考察し、表現するなどして問題解決している。
見出し、イラストや図や写真、テキストを使いわけ、自分が調べたことや考えを、わかりやすく提示することができる。
ロイロノートに親しむ。
複数の友達の意見を聞くことで、多くの知識を得る。
タッチタイピングに慣れる。
〈場面1〉胎児が羊水の中で溺れないのか、呼吸をしているか調べる
・課題→課題に対する予想→調べた結果→まとめという流れで資料作りをする。
〈場面2〉人間の赤ちゃんの体のできる順番について調べる
〈場面3場面4〉ロイロノートを活用して発表する
4人1組で1人ずつ発表をする。
発表が終わるたびに、良かったところを発表する。
グループ全員の発表が終わったら、他のチームに紹介したい発表を1つ決める。
他の班の代表者の発表を聞く。
〈補足〉タイピングついて
ロイロノートを使った調べ活動・発表は5年生になって2度目だった。1回目の時点では、手書きによる文字入力がほとんどだったが、今回は明らかにタイピング入力が増えた。成長を促した2つの方法を紹介する。
取組1 (基礎基本の習得)
タッチタイピングの授業を1時間行う。オンライン上のタイピングソフトを活用し、ホームポジションを意識したタイピングを教える。
取組2(習熟時間の確保)
理科の授業の前に、はやく理科室に来てタイピングの練習をしても良いことにする。
取組3(獲得した技術の活用)
もし、タイピングが一定の速度でできるようなったら、理科の授業での記録を、紙ノート、ロイロノートのどちらを活用しても良いこととする。
以上のような3つの取組を行った結果、タイピングへの意欲が高まり、技能向上が見られた。また、他の教科でのタブレットの活用機会が増えてきている。これらの要因により、今回のタイピング入力をする児童が増加したと考える。
取組3に達した6年児童のロイロノートの一部を紹介する。
1 理科のノートの使い方に則り、課題は青、結果は赤をカードの色を利用して行っている。
2 写真や動画の活用が見られる。
3 タイピングの技術が高まっているので授業の進むスピードについてくることができている。
4 ノートによる記述より、ロイロノートによる記述を好んで選んでいる。
以上のような取組が見られた。理科という教科と、写真・動画による記録の相性はとても良い。これからも理科専科の立場から、本校児童の情報教育のためにできることを積み重ねていきたい。