小5 理科 流れる水のはたらき 皮と災害 川による災害とその対策について資料を集め、学習のポイントを整理して発表する【実践事例】(渡嘉敷村立阿波連小学校)
授業担当者 | 金城 忍 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校5年 / 理科 |
単元 | 流れる水のはたらき・川と災害 |
〈実践の概要〉
グループで話し合いながら、「川による災害」について調べたことを既習事項と関連づけてまとめることで、学習の基礎基本及びプレゼンテーション能力の基礎を身につけます。
2学期中盤の理科の授業において「流れる水のはたらき」(小学理科5年:教育出版)という学習をしました。
ここでは、教科書で紹介された川の様子から、これまでの生活経験を振り返り、「地面を流れる水には、どのようなはたらきがあるのか」という課題をもつところからスタートしました。この課題に対しての予想から実験を行い、「流れる水には地面を削ったり、土を運んだり積もらせたりするはたらきがあり、水の量が多くなると、これらの働きが大きくなること」を学習しました。
そこで、学習の発展として、「流れる水のはたらきによって見られる地形」や「水災害から身を守る工夫」についてグループで調べてまとめるという課題を出しました。ロイロノート・スクールを使ってプレゼンテーション資料を作成し、必要な資料などをWEBから集めて編集作業を行い、6年生に伝えるという活動をしました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
児童が作成した発表作品を、教師と児童全員が画面配信機能や電子黒板等を活用して同時に見ることができます。
一人一台のタブレットを使えたので、時間の有効活用ができます。
カードとカードを繋ぐような簡単な操作法でまとめられるので、機器の操作が得意でない児童でもグループの友達と協力することでスムーズに作業ができます。
〈実践の目標〉
川による災害とその対策について調べ、生活に与える影響の大きさを感じるとともに、対策の必要性を捉える。
〈場面1〉災害の写真を見て、土地の変化と関係づけながら気づいたことを話し合う
日本各地の写真から、これまで学習してきた、流れる水の「浸食・運搬・堆積」の働きがどのような土地の変化をもたらし、どのような災害につながっているのか、話し合うことで私たちの生活に大きな影響を与えるものだと再確認させた。
〈場面2〉災害について資料を集めてまとめる
各グループで、流れる水の働きと関連した日本各地の災害について調べて、各自で資料をWEBから集めタブレットに取り入れさせた。
それをグループで1つに集めて、発表の必要な項目について話し合いながら、資料を追加したり削除したりして作成させた。
〈場面3〉発表資料のカードをつなぎ直し、発表練習をする
グループで、作成した資料をもとに発表の練習をする中で、カードをつなぐ順序を再構成させた。
また、6年生から質問が来そうな部分を予想させ、それについて答えられるように準備をさせた。
〈場面4〉6年生の前で発表会を行う
教室にある電子黒板に資料を映し出し発表するという場の設定をし、5年生8名は4名ずつの2グループに分かれて、6年生3名を前に発表を行った。
5年生にとって、ロイロノート・スクールを活用し発表することは初めてだったが、一生懸命まとめた資料を6年生がしっかり聞いて褒めていた場面では、達成感を感じている様子がうかがえた。6年生にとっても既習事項を復習する良い機会となった。