高１ コミュニケーション英語Ⅰ Power On English CommunicationⅠ Lesson5 Banana Paper フェアトレード製品を紹介するプレゼンテーション【実践事例】 (広島県立呉商業高等学校）
| 授業担当者 | 二川 敬伍 |
| ICT環境 | １人１台 Windows PC |
| 学年 / 教科 | 高校１年 / コミュニケーション英語Ⅰ |
| 単元 | Power On English CommunicationⅠ Lesson5 Banana Paper |
〈実践の概要〉
本校では，知識を教える場面だけでなく，考えたり意見を交流したりする場面を増やしたり，学習した話題を発展させ，国際貢献や多様性の尊重等の価値観を育成したりしたいと考えている。
本単元では，廃棄されるバナナの茎を再生利用して作る「バナナペーパー」の内容を扱った。内容理解の後，日本にいながら世界の人々を支援できる「フェアトレード」の理念を導入し，その他の製品についてのプレゼンテーションを行った。ポスター作成，自己評価の提出，相互評価の送信，プレゼンテーションの記録など，複数の場面でロイロノートを活用した。
〈ロイロノート･スクール導入の効果・メリット〉
発表原稿や提出物の集約，それに対する教員からのフィードバックを効率的に行うことができる。
評価規準や，モデルとなる発表原稿やポスター例などを，スクリーンに提示するだけではなく，生徒個々人に配布し活用させることができる。
生徒間通信を利用し，発表の様子を撮影した動画や相互評価シートを送信しあい，記録に残すことができる。また，それらをもとに，自分の発表を客観的に振り返ることができる。
〈実践の目標〉
フェアトレード製品についての調査・発表を通して，教科書本文の内容に対する理解を深めることができるようにする。
原稿の書き方やプレゼンテーションの評価規準を知ることを通して，書いたり発表したりする際に必要な力を意識して身に付けることができるようにする。
自分の発表を客観的に分析することを通して，「話すこと（発表）」に対する自分の課題を認識し，次の機会に活かすことができるようにする。
〈授業写真〉
〈場面1〉導入
地元のバナナ園から頂いた本物のバナナの茎に触れさせたり，コピー用紙とバナナペーパーの匂いや手触りなどを比較させたりして，生徒の題材への興味関心を高めた。その後，コピー用紙とバナナペーパーの価格差が非常に大きいことを伝え，「値段」「作製時間」「作製の目的」などを予想させた。生徒の予想は，ロイロノートで全体に共有した。
〈場面2〉フェアトレードの理念の導入とレポート作成
バナナペーパーおよびフェアトレードに関する動画をロイロノートで共有し，生徒は個々のPCで視聴した。その後，視聴して分かったことについて個々でレポートを作成させ，提出箱に提出させた。生徒が必要だと感じる部分を繰り返し視聴できるため，動画をクラス全体で視聴するよりも理解度が高まり，完成度の高いレポートを作成することができた。
〈場面3〉本文読解
読解プリントを配布し，本文の内容に関する質問に答えさせた。生徒の回答の共有やポイントの解説等にはロイロノートを使用した。必要に応じて内容理解の質問を追加した際にも，回答をロイロノートで送信させ共有した。
〈場面4〉音読テスト
内容理解を深め定着させる目的で，様々な形態で本文を繰り返し音読させた。テストの評価規準は事前に共有し，目的意識を持って音読活動に取り組めるようにした。音読テストは，ロイロノートに音声を吹き込み，制限時間内に提出箱に送信させる形式を取った。自分の音声を聞きなおし，納得のいくまでやり直すことができることから，英語の音声面に意識を向けさせることができた。
〈場面5〉ポスター制作および発表準備
本文の内容理解が終わった後，ポスターや発表原稿のフォーマットとなるカードを生徒に配布した。生徒は，ロイロノートのインターネット検索機能等を利用してフェアトレード製品について調査したり，画像を検索したりしてポスター等を完成させ，提出箱に提出した。
〈場面6〉プレゼンテーション
発表者には，作成したポスターを提示しながらプレゼンテーションを行わせた。評価者には，ペアの発表の様子を撮影させ，後ほど相手に送信できるようにした。発表終了後，自己評価シートおよび相互評価シートに記入させ，提出箱に提出させた。相互評価と自己評価の違いなどを踏まえ，今回の反省点を今後に生かせるように教員からのフィードバックを行った。
〈授業写真〉
