高1 国語 絵と物語を結びつける〜文法いらずの古文講読 伊勢物語 芥川【授業案】京都芸術大学附属高校 佐薙 昌大

高1 国語 絵と物語を結びつける〜文法いらずの古文講読 伊勢物語 芥川【授業案】京都芸術大学附属高校 佐薙 昌大


基本情報
学年 / 教科高1/国語
単元伊勢物語 芥川
指導要領知識及び技能 (3)アイウ、思考・判断・表現 C.読むこと
教科書会社言語文化
授業者佐薙 昌大(京都芸術大学附属高校)
投稿日2025年3月6日

単元全体


解説動画


作成者からのアピールポイント
中学までの習熟度を問わずに古文を読む授業をするにはどうすれば良いかずっと考えてきました。同じ悩みの先生も少ないかと思います。またこの形式は挿絵を活用する点において、小中学校でも応用できます。

ロイロノート・スクールのnoteデータ

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【展開1】ウォーミングアップ!伊勢物語
伊勢物語の書肆事項(知識)でテストカードを作成する
教科書や国語便覧を参考に必要事項をテストにする(今回は成立年代やジャンル、物語の構造などで作問した)
単元の導入としていきなりゲームモードで実施する
生徒は学習なしにクイズ形式で伊勢物語の知識を確認する
テスト終了後はカードを生徒に配布し確認用教材として活用してもらう。またwebカードで資料をおまけとして付け、興味の出た生徒の知識の深化を誘発する

【展開2】絵と物語を結びつける
教科書は開かない
教科書の挿絵の絵巻を3場面に分割して生徒に1枚配布する(クラスをABCに分割し、資料箱から割り当てられた場面シートを取り出してもらう)[運用例参照]
絵と登場人物の情報のみから各自で物語を考える(知識は使ってOK)
ABCでグループを組んで物語が繋がるよう対話して考える(共有ノート)
男、女の人物像と鬼の存在についても考える
出来上がった物語とオリジナルの物語(現代語訳)を比較して「芥川」の理解を深める
今回は生徒に親近感をもってもらうために自身で訳した口訳を用意した(もちろん模範訳も配布する)


【展開3】心情を深読みする
〈個人ワーク〉
【展開2】をベースに男、女それぞれの心情を場面別に考える
生徒のワークをいかに見取るかが鍵となるが、心情変化に視点が向くように声掛けをしていきたい
また自分の考えの根拠をどこに求めたかもシートに明示して主張ー根拠の関係も意識化したい
〈グループワーク〉
【展開2】とは無関係にグループを組み、合意形成を図りながら心情をまとめていく
読みの交流を通して、同じ教材から導かれる読みの多様性や自己と他者の差異について気付きを得る
意見共有から読みの一般性を知り、それを通してグループの読みをまとめていく


【展開4】目的別!古文の学習
生徒の学力帯や学習目的によって活動を分岐させる
文章内容が深く理解できているので文法学習や和歌にも進めるし、探究的な内容深化にも進むことができる
もちろん学習に応じた振り返りも行う


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