高1 国語総合ロ 児のそら寝 高校1年生 はじめての古典授業、はじめてのロイロ操作【実践事例】 名古屋市立山田高等学校 小川亜希子 / 加藤帆乃香
授業担当者 | 小川亜希子 / 加藤帆乃香 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校1年 /国語総合ロ |
単元 | 児のそら寝 |
〈実践の概要〉
入学したばかりの1年生に対して、国語総合(古典分野)の授業でロイロを利用する。はじめてロイロを操作する生徒もいるため、ロイロの機能について段階的に紹介していく。
古典の入門教材でもあるため、音読、古語、係り結びの法則、教科書の脚問に焦点を絞り、生徒どうしの主体的で対話的な学びあいの場になるよう、グループワークの場を設ける。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
取組についての指示が視覚化されるため、聞き漏らしたとしても、確認しやすい。
提出されたものを出席番号順に並べ替えることができるので、成績処理がしやすい。
生徒間通信機能により、グループごとでの生徒同士の発表がしやすい。
〈実践の目標〉
ロイロノート・スクールの機能を知る。
古典学習の入門として、音読、古語、係り結びの法則を知り、教科書の脚問に取り組む。
複数回のグループワークを通して、高校入学して間もないクラスにおいて人間関係の円滑化をはかる。
〈授業写真〉
〈場面1〉音読チェック
場面1〉音読チェック
高校1年生の古文は、歴史的仮名遣いや係り結びの法則など、古語と現代語の相違点を知るところからはじまる。初回は、歴史的仮名遣いに慣れるため、古文の音読を行う。音読チェックの際には、チェック表を送信し、4人1組で相互評価をしあう。
古文を3分割し、自分以外の3人にそれぞれの箇所をチェック(間違えた回数を数える)してもらい、最後にチェック表を記入して提出する。
《生徒が学ぶ操作》
・教員-生徒の送受信
・手書き入力
・提出箱への提出
〈場面2〉内容理解(イラストを使って)
この単元は古文の入門として位置づけられているため、正確な現代語訳までは求められていない。そこで、本文内容をイラストにしたものを印刷して配布する。ただし、一部の台詞(心内文になっているところ)が空欄になっているため、生徒は、本文から該当する箇所を探し、現代語訳を試みることになる。
イラストが印刷されているプリントに直接書き込み、写真を撮って提出する。提出されたものは全員で共有する。
《生徒が学ぶ操作》
・写真撮影
・提出箱へ送信して、解答を共有して見る
〈場面3〉ジグソー法によるグループワーク(エキスパート活動)
ジグソー法によるエキスパート班で、A~Dの内容に取り組む。
A:本文中から、主語を表す助詞「が」が省略されているところを見つける
B:本文中から、現代語と古語とで意味の異なる語句を探す
C:「係り結び」が使われているところを探し、どのような法則か調べる
D:教科書の脚問に取り組む
《生徒が学ぶ操作》
・AB:教科書への線引き(マーカー、定規、文字入力)
・CD:写真撮影
〈場面4〉ジグソー法によるグループワーク(ホーム活動)
ジグソー法によるエキスパート班で各自学んだことを、ホーム班で発表しあう。その際に、作成したカードやノートを写真撮影したものなどといった成果物を、ホーム班のメンバーに送信する。
発表後は、ふりかえりカードを提出し、各自でノートをまとめる。
《生徒が学ぶ操作》
・生徒間通信
〈場面5〉まとめ
特によく取り組めていたカードを画面配信して生徒に紹介したり、テスト機能を用いたりして、全体的な知識の均質化をはかる。
《生徒が学ぶ操作》
・(教員による)画面配信
・テスト
〈授業写真〉