高2 日本史B 飛鳥の朝廷 煬帝の意図を考察する【実践事例】 愛媛県立宇和高等学校 今井 諒
授業担当者 | 今井 諒 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校2年 /日本史B |
単元 | 飛鳥の朝廷 |
〈実践の概要〉
高校2年生の日本史Bの単元「飛鳥の朝廷」において、推古朝における日本の外交姿勢の変化と、それに対する隋王朝の皇帝煬帝の対応の意図を、既習内容や史料を基に考察させ、意見を記述させた。従来は紙媒体で生徒の解答を提出させていたが、その各個人の意見をロイロノートを用いて授業前に集約することによって教師が各生徒の理解程度を把握し、授業でそれらを全体で共有することによって、生徒の学習内容に対する理解の促進や、生徒の思考力・判断力・表現力の育成を目指した。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
事前に生徒の理解度をWeb上で効果的に確認することができ、授業での解説の際に有用である。
紙媒体に比べ、意見の集約・共有をスムーズに行うことができる。
シンキングツール等を活用することにより、授業内容に応じた板書を事前に計画・作成できる。
アンケート機能を使うことによって、授業での振り返りを書かせる時間を節約することができ、集約機能によって、その語の教師によるフィードバックもしやすい。
〈実践の目標〉
ロイロノートで課題を提出させる活動を継続し、生徒の家庭学習の習慣化を図る。
他の生徒の意見と自分の意見を比較し、学習内容に対する理解を深めさせる。
〈場面1〉課題の提出
既習事項や教科書などの資料を基に、飛鳥朝廷の外交方針の転換について、隋の皇帝煬帝はなぜ最終的に応じる形をとったのかについて、テキストカードに記入するか、授業プリントに記述したものをカメラで撮影し、画像を送るかのどちらかの方法で課題を提出させた。今回は初めての記述問題への挑戦だったため、字数制限は設けなかった。
〈場面2〉全体での共有・議論
本来はグループ別の議論をしたかったが、コロナ対策を踏まえて全体で意見を共有する形をとった。生徒それぞれに解答の意図と参考にした資料や既習内容について授業者が質問をし、それに対する解説等も付け加えながら、生徒の解答を活用しつつ、解説を行った。
〈授業写真〉