高1 コミュニケーション英語I 英文の読解 自分で学ぶ・人から学ぶ【実践事例】(山脇学園高等学校)

高1 コミュニケーション英語I 英文の読解 自分で学ぶ・人から学ぶ【実践事例】(山脇学園高等学校)


基本情報
授業担当者木村圭佑
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高校1年 コミュニケーション英語I・英語表現I
単元英文の読解(国境なき医師団に関して)
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〈実践の概要〉
私が考えるロイロノートの1番のメリットは共有したものを自分の机に簡単に持ってくることができるという点です。従来の授業では全員の意見を共有するためには生徒の発言を待つ・黒板に書く・それを生徒が自分のノートに書くという過程を経なければなりませんでした。ロイロノートを使うことで単に意見を共有するだけでなく、それを自分のページに保存し、活用することができます。他者の意見から学ぶ時間を増やすことが容易にでき、それが生徒の学習姿勢を変えたように感じます。英文の読解は「翻訳」ではなく、読み取った情報を解釈する必要があると考えます。なぜこのような表現なのか、この具体例を入れた意図は、このような現状に対して自分はどう考えるか。単語ひとつのレベルから、その文章の背景まで、同じ文章を読んだとしても個人の解釈は異なります。個人で思考する時間を削らずに、それを共有することで質の高い協働学習が実現できると考えます。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
個の学習を保ったうえでの協働学習の実現。
自身の学習姿勢を承認してもらえる場の増加。
ペーパーレスによる業務効率改善。

〈実践の目標〉
発言が得意な生徒だけでなく全員の意見を共有し、授業内で活用する。
授業者の思い通りに動くことを期待しない。生徒の創意工夫を認める。
個人の思考時間を減らさずに、協働学習の機会を増やす。

〈授業写真〉

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〈場面1〉授業ノートの共有
同じ授業を受けていてもノートのとり方は人それぞれで、それを見る機会はなかなかありません。生徒たちも他の人はどのように学習しているかを見てみたいと思っていたため、授業ノートの共有をしました。自分と違うメモ書きから学ぶだけでなく、多くの人がメモしていたことが重要であるという気づきまで、多くのことを感じたようです。

〈場面2〉学習方法の共有
定期考査前にどのような学習をしているか共有しました。学習方法カードの作成から全体への共有まで短い時間でも行うことができました。

〈場面3〉個性の承認
生徒がカードを作成する際は教員の思い通りに動くことを強いないようにしました。英文法の例文作成に絵文字を使う人もいれば、タイピングでシンプルなカードを作る人もいます。それぞれのオリジナリティを承認することで、生徒はのびのびと学習していたように感じます。

〈場面4〉学習方法の工夫
場面3でも触れたように生徒が各々の工夫をこらすようになり、授業の受け方にも変化がありました。自分のノートの写真と文法書の写真をつなげて復習しやすくしたり、カード内にカードを作成してまとめたり、自分にとって学びやすい方法を試行錯誤し、実践していました。
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