高1 英語 コミュニケーション英語Ⅰ、英語表現Ⅰ スピーキング・ライティング課題の取り組み (休校中課題)【実践事例】 (名古屋経済大学高蔵高校)

高1 英語 コミュニケーション英語Ⅰ、英語表現Ⅰ スピーキング・ライティング課題の取り組み (休校中課題)【実践事例】 (名古屋経済大学高蔵高校)


基本情報
授業担当者久木元 大地、中庭 祐樹、山内 京都
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高校1年/コミュニケーション英語Ⅰ、英語表現Ⅰ
単元New One WorldⅠ Lesson1 (休校中課題)
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〈実践の概要〉
iPad導入2年目を迎える本校では、生徒のiPad稼働率を上げることが課題にある。2020年度のスタートは約2か月間の休校となり、休校中の学びにICT活用の検討を迫られた。高校での英語学習は読解や文法演習のみではなく、英語を「話す」「書く」ことの必要性を高校1年生に意識させたかった。そのため、音声データのやり取りが容易にできるロイロノートを活用し英作文やスピーチ課題を提出させ、そして授業でフィードバックの共有を行った。限られた使用ではあったがノートアプリの導入を検討している本校にとって、参考事例として示すことができたと考える。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
容易にカードに録音し提出ができる機能を使って、英語学習における音声やスピーキングの重要性を生徒に意識させることができる。
英文をタイプして提出されるため、タイピング練習の必要性を意識させることができ、Computer Basedの英語資格試験対策に応用できる。
課題の提出期限を表示できるため時間を意識した取り組みを生徒に促すことができる。教員にとっても課題の管理がしやすい。

〈実践の目標〉
生徒のアウトプット活動を促し、発信力向上のための土台を作る。
課題へのフィードバックを通して、個に応じた指導を行う。
生徒のICTリテラシーを高め、オンラインを通したアウトプットができるようにする。

〈授業写真〉

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〈場面1〉オンラインで生徒に課題説明を行う
休校中でまだ一度も授業で対面したことがない生徒たちに向けて、ロイロノートを使って課題に取り組み提出までできるよう、動画を用いて指示を行った。文章と写真で説明した資料の配布に加えて、あらかじめYoutubeにアップロードしておいた操作説明動画を生徒がロイロノートのカードから簡単に視聴し理解できるように準備をした。

〈場面2〉生徒のフォローにあたる
オンラインで課題や操作について説明は行ったが、ICTに不慣れな生徒など1年生288人のうち5%程の生徒が操作方法を理解できず提出できない状況があった。そのため、出校日の放課後に「ロイロノートお助け教室」を開講し、担当者から直接フォローし全員が課題を提出することができた。

〈場面3〉ロイロノートを使ったオンライン授業
授業中の指示、新出単語練習用の音声、本文音声、内容理解のための動画を、それぞれ1枚のカードに記載したものをつなげて、1回分の授業とした。配信された授業カードを1枚1枚めくって進めば、本時の内容を理解できるようにした。

〈場面4〉生徒の作品にフィードバックを行う
<場面3>での題材を理解し音読練習を行わせた上で、Part1からPart3までそれぞれ本文の音読を録音したものを一週ごとに締め切りをずらして提出させた。音変化やリズムを意識するよう指示しておき、その観点に基づいて生徒一人ひとりにフィードバックをカードに書いて返信した。教師からの返信を楽しみにしてがんばれたという声もあがった。

〈場面5〉授業での活用について
英語表現Ⅰの教科書に「理想のパートナー」という題材があったため、「こんなパートナーが欲しい!」というタイトルで関係詞を用いて作文させたものを、カードにタイプし提出させた。うまく書けている作品をスクリーンに投影して、きめ細かなフィードバックを全体で共有できたことがよかった。それによりクラスメイトの英語力に刺激を受け、モチベーションを上げた生徒も見られた。

〈場面6〉1年生の集大成として
今年度は3学期に4日間の家庭学習日が設定された。その間の課題として、「1年生の英語授業を通して学んだこと」というテーマで、カードに写真やキーワードなどを書かせ1分間スピーチとして録音したものを提出させた。生徒たちはもうさすがに慣れたもので、工夫を凝らした作品が多く見られたことが今後を期待させるもので喜ばしかった。  

〈授業写真〉
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