高2 地歴(日本史) 占領下の日本 日本史の期末試験予想問題を「テスト」で作成する【実践事例】 (明治学院東村山高等学校)
授業担当者 | 武部信隆 |
ICT環境 | 1人で1台 PC |
学年 / 教科 | 高校2年/地歴(日本史) |
単元 | 占領下の日本 |
〈実践の概要〉
一斉授業ではとかく受け身になりがちな生徒たち。その一方で定期試験前になると「どんな問題が出題されるのか?」問題の形式や出題の意図を探るために積極的に質問しに来る生徒が多い。そんな生徒たちにロイロノートの「テスト」を用いて試験の予想問題を作成することで、自分とクラスメイトの学習習熟度を確認し、期末試験対策にもなる取り組みを行った。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
学校でも自宅でも使用できてリモート学習にも活用することができる。
教師と生徒、生徒同士でも学習成果を確認することができる。
直感的な操作で使用することができゲーム感覚で学習できる。
〈実践の目標〉
期末試験範囲の学習事項を振り返る。
他者の学習成果を確認する。
自分の学習習熟度と学習方針を確認する。
〈授業写真〉
〈場面1〉「課題」期末試験予想問題を作成する
「期末試験の予想問題を作成してください」「私の出題傾向を予想して、いかにも出題されそうな四択問題を作るように」「作ってくれた問題はみんなにも解いてもらうので、くれぐれも正解と解説を間違えないように」という指示をして作成に取り掛からせる。
〈場面2〉「作成」テストカードで4択問題づくり
授業開始前に予め「新しい提出箱」を作っておく。「制限時間内に最低4枚のテストカードを作成してください。」と指示してから巡回して作業の進捗を確認する。質問があれば適宜答えていく。生徒たちは教科書や授業のノートを確認しながら問題を作成していく。
〈場面3〉「提出」複数のテストカードをつないで提出箱へ
テストカードで問題を4枚以上完成させたら、時代の古い順につなげて提出箱に入れさせる。モニターでは提出箱内を提示して、提出物の中に自分の名前があるかどうかを確認させていく。全員が提出し終えたところで、提出箱のテストを「授業内共有」の資料箱にコピーする。
〈場面4〉「解答」クラスメイトの予想問題を全員で解いてみる
生徒各自が資料箱のテストカードの問題を順番に解く。多くの問題を実際に解いてみると、生徒たちは単語の正誤を問う問題よりも、誤りを含む文章を選んだり時代の順を並べ替ええたりする問題の難度が高いことに気づく。
〈場面5〉「分析」正答率が高かった問題、低かった問題を発表
問題を作成した生徒には、クラスの正解者・不正解者とそれぞれの人数、誤答が多かった選択肢などが確認できる。誤答が多い出題は正解を判別しにくい問題である場合もあるが、多くの生徒の学習が追いついていない領域を問うている場合もある。実際の期末試験に向けて、自ら学習の方針を立てられるように、正答率が高かった問題、低かった問題を発表してもらい、「苦手」な問題への対策に気づくことができるようにする。
〈授業写真〉