高2 物理 電磁気のまとめ パフォーマンス課題「コイル・コンデンサーの自己PR文を作ろう!」【実践事例】(大手前高松中学・高等学校)
授業担当者 | 合田 意 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校2年生 / 物理 |
単元 | 電磁気のまとめ |
〈実践の概要〉
これまでコイルやコンデンサーのさまざまな性質・特徴・挙動を学習してきました。この授業では、まず、それらが身の回りの電化製品でどのように生かされているのかを調べます。更に、コイルやコンデンサーの性質を活かせる新たな製品のアイディアを考えます。それらを就職活動時のエントリーシートのような形にまとめて発表します。今回、新型コロナウイルスの影響で、最後の発表まで到達できませんでしたが、その後は提出箱を活用することで、オンライン上で相互フィードバックとリフレクションまで行うことができました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
生徒は「自分が授業に参加している感」を得ることができ、授業が活性化する。
シンキングツールを活用することで、生徒が「考えを生み出す」ことができるようになる。
何よりロイロノートを導入してから教員のタブレット使用頻度が格段に上昇した。
今回の新型コロナウイルスでの休校のようなイレギュラーな状況でも、ロイロノートがあるおかげで生徒との連絡や学習管理がスムーズにできている。
〈実践の目標〉
学習した電気素子が自分たちの生活に密接に関わっていて、非常に重要なはたらきをしていることに気づき、そのはたらきの特徴を理解できた。
コイル・コンデンサーの新たな可能性を考える活動を通じ、技術革新につながる発想法を身に付けられた。
自己PR形式で発表し、それに対して相互フィードバックすることで、表現力が向上した。
〈場面1〉コイル・コンデンサーの利用例を調べる(事前課題)
事前課題として、コイル・コンデンサーの利用例を調べてきます。授業ではコイルの担当とコンデンサーの担当に分かれるのですが、事前課題ではどちらになっても対応できるように、両方を調べてきます。ウェビングに利用例のカードをたくさん書き出します。
〈場面2〉コイル・コンデンサーの利用例に活用されている特徴の分析
自分の担当する素子(コイルまたはコンデンサー)の利用例のうち、生活に重要な影響を与えていると思うものをダイヤモンドランキングで順位付けし、上位4つの項目について、その素子のどのような性質が生かされているかを分析します。さらに、PMIシートで担当の素子のPlus(長所)、Minus(短所)、Interest(興味深い特徴)を書き出すことで、素子についての理解を深めます。この活動は同じ素子を担当する3~4人のグループ活動形式で行います。
〈場面3〉コイル・コンデンサーの新たな可能性を考える
データチャートで、各行には身の回りの「非」電化製品を挙げ、各列にはPMIシートで分析した長所や興味深い特徴を配置します。これらを掛け合わせるとどのようなイノベーションの可能性があるかを考えてみます。
〈場面4〉コイル・コンデンサーの自己PR文を作成し、発表する(事後課題1)
ここまで分析してきた情報をまとめると担当の素子の自己PRが書けるはずです。就職活動のエントリーシート形式になっていますので、その素子になりきって書くことがポイントです。
掛けた自己PRに1分スピーチを提出箱に提出します。
〈場面5〉相互フィードバック・リフレクション(事後課題2)
自己PRの提出箱は回答共有しておき、指定した3人+自分で選んだ2人の計5人の発表を聞き、フィードバックシートを記入して「送る」から直接本人に送ります。フィードバックシートをもらった後は、全体を振り返ってのリフレクションシートを記入します。自己PR作成・発表・フィードバック・リフレクションはすべてロイロノートを通じたオンラインで行いました。
〈授業写真〉